京都市動物園、狭さを活かして動物との距離を縮め来園者増加中

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突然だが想像してみてほしい。
広い動物園もいいけれど、気軽にすべてを見て回れる京都市動物園へもぜひ。

東京都の上野動物園に次いで日本で2番目に古い1903年開園の京都市動物園の来園者は2002年度には年間約60万人にまで落ち込んでいたものの、2014年度は約82万人、2015年度は26年ぶりに90万人を超える勢いと、驚異的なV字回復を見せています。

外国人観光客の増加に加え、約4ヘクタールという「日本有数の敷地の狭さ」を逆手に取り、動物との近さを強調する取り組みが実を結んでいるようです。

京都市動物園の来園者数のピークは1976年度の約140万人で、少子化やレジャーの多様化に伴い来園者は減少、2002年度には近年で最も少ない約60万5千人まで落ち込み、その後も60~70万人台で推移していましたが、2013年度に16年ぶりに80万人台へと回復していました。

近年の来園者の増加は京都市が2009年度以降、施設の老朽化を踏まえた動物園の再整備と、展示する動物の充実に努めた結果で、2014年11月には京都市の譲渡要請を受けたラオス政府がアジア象4頭を京都市動物園に寄贈、2015年2月に一般公開された効果が大きく、高山光史園長は「園内を回っていると、ゾウはどこですか、とよく尋ねられる」と人気ぶりを話しています。

2009年から進めてきた施設の再整備はすべて完了し、11月8日にグランドオープンしており、再整備の構想をまとめた市民会議座長の伊谷原一・京都大野生動物研究センター教授は「見る人と動物の距離が近い園になった。今後も多くの人を巻き込み、園を発展させてほしい」と述べています。

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狭さを活かす京都市動物園

京都市動物園は、1910年に全国初のライオン人工哺育、1955年に動物とふれあえる施設を開設するなど賑わいを見せていましたが、少子化やレジャーの多様化で年間来園者数は1976年度の約140万人をピークに年々減少していました。

京都市動物園の敷地面積は約4ヘクタールと近隣都市の大阪市天王寺動物園(約11ヘクタール)、神戸市立王子動物園(約8ヘクタール)に比べても異例の狭さで、展示できる動物にも限りがある状況でしたが、「狭さ」を逆手に取り、2009年度以降の再整備計画では、「動物との距離の近さ」を売りに施設の改修や新たな試みに取り組んだことで、来園者数が徐々に回復傾向となっていきます。

2014年4月に完成したゴリラ舎では、鉄柱を乱立させてゴリラ本来の垂直移動を促し、「敷地が狭く横に広げられないのであれば縦に広げる」と工夫し、またオスのニシゴリラ、ゲンタロウ(3歳)には数字を区別する訓練を行っており、その訓練の様子をガラス越しに間近で見られるようになっており、ゲンタロウはすでに1から12までを順番通りパネルをタッチできるようになっています。

2015年7月に全面改装したゾウ舎では、プールを柵からわずか4メートル先に設置し、ラオスから寄贈されたゾウ(4~7歳)が水中で遊ぶ珍しい姿を目の前で観察することが出来ます。ゾウが水に頻繁に入るのは10歳くらいまでといわれており、同時に4頭のゾウによる水浴びがみられるのは全国で京都市動物園のみということです。

動物の展示だけでなく、平安神宮など周辺の観光スポットから人を呼び込むため、入口そばにカフェ併設の図書館を新設し、動物関連の書籍約6500冊を用意するなど、京都市動物園では「限られた敷地でいかに見せるかと知恵を絞った。近くて楽しい動物園を実感してほしい」と話しています。

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