つんく♂さんが声帯摘出、大事な声を捨て「生きる道を選ぶ」

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喉頭がんで療養している音楽プロデューサーのつんく♂さん(46)が4月4日、プロデューサーを務めた母校の近畿大学の入学式に出席し、声帯を摘出したこと発表しました。

2014年10月に喉頭がんが再発見されたことを公表してから初めて公の場に姿をみせたつんく♂さんは、新入生7000人を前に大型スクリーンでメッセージを流しました。

平成27年度 近畿大学にご入学の皆さん 入学おめでとうございます!この大学の卒業生でもあります私「つんく♂」と申します。

正直言いましょう、今日のこの入学式には、近畿大学にひっしのぱっちで入学した人。狙い定めた入った人。結果的に(滑り止めで)近畿大学に入った人。いろんな人がいるでしょう。

でも、あなたにとってどの大学が正解だったんでしょうか…それはわかりません。ただ、ひとつ言えるのは、この先の人生で、あなた自身が「ああ、この大学に入ってよかったな。」という道を歩めば良いんだと思います。

なぜ、今、私は声にして祝辞を読みあげることが出来ないのか…それは、私が声帯を摘出したからです。去年から喉の治療をしてきていましたが、結果的に癌が治りきらず、摘出するより他なかったから、一番大事にしてきた声を捨て、生きる道を選びました。

そんな私に、「今年も近畿大学の入学式のプロデュースをお願いしたい!」と、この大学から依頼がありました。その時に思いました。「ああ、この大学を卒業してよかったな。こんな私がお役に立てるなら精一杯頑張ろう!」そう心に思いました。昨年末から何度も大学とメールでやり取りしたり、スタッフが伝言してくれたり、を繰り返しつつ、今日、この日を迎えました。

KINDAI GIRLSの皆さん、吹奏楽、応援部の皆さん、その他たくさんの学生の皆さんが、今日の日の為に夢中でレッスンしたり、準備してくれました。「みんなで一緒に新入生を迎え入れよう!」と。

ここまでの人生はもしかしたら受け身だった人もいるかもしれません。親が言うから…学校の先生がすすめたから…でも、もうすぐ皆さんは成人します。もう自分の人生を歩んで行くんです。後悔しても意味がないんです。今から進んでいくんです。自分で決めて進んで行けば、絶対に何かを得、そしてまた次のチャンスへと繋がっていくんだと思います。

私も声を失って歩き始めたばかりの1回生。皆さんと一緒です。こんな私だから出来る事。こんな私にしか出来ない事。そんな事を考えながら生きていこうと思います。

皆さんもあなただから出来る事。あなたにしか出来ない事。それを追求すれば、学歴でもない、成績でもない、あなたの代わりは無理なんだという人生が待っていると思います。

近畿大学はどんな事にもチャレンジさせてくれます。だから何もしなかったら何もしないなりの人生をチョイスすることになるし、自分で切り開いていく道を選べば、きっと自分を大きく育てるようなそんな大学生活になるでしょう。

仲間や友人をたくさん作り、世界に目をむけた人生を歩んでください。私も皆さんに負けないように、新しい人生を進んで行きます!

だから最後にもう一度言わせてください。皆さん、近畿大学への入学、本当におめでとう!「ああ、良かった!」と思える大学生活をセルフプロデュースしてください!

そして、今日のこの出会いに感謝します。ありがとう!

平成27年4月4日

近畿大学入学式プロデューサー

つんく♂

苦しみの決断と、力強い決意に大きな拍手が送られました。

つんく♂さんは2014年2月に早期の喉頭がんと診断され、3月には公表し治療のため休養に入っていました。約半年間の放射線治療と分子標的薬治療で、9月には「完全寛解しました」と報告していましたが、わずか1カ月後に声帯に再びがんが発見され、10月中旬に声帯を摘出手術を行ったということです。

オフィシャルブログでは、「1月半ばからキックボクシングを始めたりと、新たな人生のスタートに向かって体力作りもしております。」と報告し、「これからもこんな私に出来る事。こんな私にしか出来ない仕事をさせて頂こうと思っておりますので、皆様どうぞこれからもよろしくお願いいたします。」と結んでいます。

元気になったつんく♂さんのこれからの活躍に期待しましょう。

祝、近畿大学入学式!:つんく♂オフィシャルブログ

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喉頭がん

喉頭がんは男性の罹患率が高く、喫煙やアルコール多飲者のリスクが高いとされてます。近年では女性の喫煙率上昇に伴い、女性でも患者数が増加しています。

喫煙歴がない喉頭がん患者も少数ではあるものの確認されており、胃液などの逆流による慢性刺激が誘因として考えられています。食生活の欧米化に伴い胃食道逆流症が増えていることから、日本でも喉頭がんの増加が懸念されています。

喉頭がんの症状として、声帯に発生した場合は声がかれることにより比較的早期に発見されることもありますが、声帯以外の部分に発生した場合に声の症状が現れず、無症状のまま腫瘍が大きくなってしまい、食べ物を飲み込みにくくなる、呼吸が苦しいなどといった症状で発見される場合もあります。

喉頭がんの治療は、がんが小さな場合は放射線治療でかなりの確率で治るとされています。

しかし、放射線治療で治療しきれない場合は手術により喉頭全部を摘出する必要があり、この場合は声を失うことになります。また、首の付け根に呼吸孔(呼吸のためのあな)をつくります。

リハビリで食道発声や人工喉頭により会話ができるようにもなりますが、食道発声の訓練には3か月から6か月が必要とされています。

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