最近のトランクルームにはトイレや流し台、別荘としても使えます

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突然だが想像してみてほしい。
「断捨離」という言葉はあれど、なかなか捨てられないものもある。

衣類や書籍、家電といった生活する中で増加する一方の荷物を預けることができるトランクルーム。コンテナ型のものからマンションの一室などでサービスが展開されており、ビルの空室率の高まりに伴ってトランクルームに転用される事例も見られています。

かつては荷物を保管さえできればよい、といったものでしたが、トランクルーム市場の拡大に伴い、BGMを流したり、トイレや流し台を備えるなどまるで別荘のようにも使用できる形態が登場するなど、多様化するニーズに応じて、トランクルームは次々と新たなサービスが組み込まれています。

国内の世帯数に対するトランクルームの普及率は0.3%で、約350世帯に1世帯が利用している計算です。アメリカでは10世帯に1世帯が利用していると言われ、日本でも更なる市場拡大が期待され、各社はサービスの認知と付加価値拡大に余念がありません。

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トランクルーム市場は拡大の一途で競争激化

トランクルームの国内市場規模は拡大を続けており、トランクルーム大手のキュラーズ(東京)の試算によると、市場規模は毎年約10%成長しており、2014年には約520億円と初めて500億円を突破しました。

近年では資材の価格上昇などもありマンションの建設費が高騰、収納スペースが削られる傾向にあることも需要を後押ししているといい、「荷物は増えたけれども住み替えはしたくない」と押入れ替わりに気軽に利用する人が増えているようです。

トランクルームサービスを提供する各社も勝機を逃さず付加価値作りに余念がなく、これまでの「倉庫」という窓もなく薄暗いイメージを払拭することに力を入れています。

関西圏や首都圏を中心にトランクルームを展開するライゼ(大阪)では施設数が100を超えた2000年から急拡大し、2014年には約480と4.8倍にも増え、平均稼働率も約95%と高い状態を保っています。

ライゼでは廊下に窓を取り付け、外壁はレンガ調にして室内の壁も白で統一するなど、「おしゃれな部屋」を演出し、「倉庫とは違い、生活空間の一部としてアピールしている」と担当者は話しています。

キュラーズでは空きビル1棟を丸ごとトランクルームに転用し、クラシック音楽を流すなど明るい雰囲気を演出しています。

進化するトランクルーム

好調なトランクルームサービスには異業種からも注目を集め、参入が相次いでいます。

京阪電気鉄道では子会社を通じて、大阪府門真市内の沿線高架下にトランクルームを開設しました。このトランクルームでは、トランクルーム内の室温を25度以下、湿度75%いかに管理しているのが大きな特徴です。

担当者は「温度、湿度も管理するトランクルームは少なく、タイヤなど温度や湿度に敏感な製品を預けるために利用する人が増えてきた」と手ごたえを感じています。

また、阪神電気鉄道では宅配便で送られてきた書類を1か月単位で預かるサービスを始めました。

書類を返却する際も宅配便で送付し、書籍であればタイトルを登録しておくと1冊単位で取り出すことも可能だとしており、「身近にトランクルームがない消費者の需要を取り込みたい」と担当者は話しています。

他にも、「荷物を保管する場所」にとどまらず、更なる付加価値を付けようという動きもあります。

ライゼではレンタルスペースにガレージを併設した「ライゼホビー」という形態を新たに提案、1階はガレージ、2階はフローリングタイプの「部屋」になっており、トイレや流し台などを完備しています。

車やバイクの整備といった使い方に加え、アトリエや工房、アウトドアグッズのセッティングスペース、コレクションのディスプレイルームや書庫・書斎として、さらには隠れ家的な場所を求める人など、別荘としての活用されることも多いようです。

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