力を込めるためだけでなくバランスを保つためにも歯は大事

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突然だが想像してみてほしい。
一瞬に大きな力を込めるためにも歯の噛み合わせは非常に大事。

2016年のブラジル・リオデジャネイロオリンピックや2018年のサッカー・ワールドカップロシア大会、2019年のラグビーワールドカップ日本大会、そして2020年には東京でオリンピックが開催されるなど、注目されるスポーツイベントが目白押しです。

スポーツをするにあたり、怪我なく体調を万全にすることが良い成績を収める第一歩であることは言うまでもありませんが、「歯」が重要な要素であることもまた知られるようになっています。

2020年に東京オリンピック、パラリンピックが開催されるにあたり日本勢の活躍を支えるべく、歯がどのようにスポーツに影響を与えるのかを科学的な見地から調査する研究が進められています。

明海大学学長の安井利一氏は日本私立歯科大学協会のセミナーで「歯科とスポーツを探求する 健康づくりと安全対策そしてスポーツ・パフォーマンスまで」をテーマに講演し、「スポーツ全体における約70%の種目で、歯の噛み合わせの善し悪しがパフォーマンスに関わってくると考えられます。とくに重量あげなど、力やバランスを重視するスポーツでは、噛み合わせによる影響が大きく見られます。」と語りました。

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歯とスポーツの関係

歯の健康状態がスポーツ選手に大きな影響を与えることはこれまでにも経験則として知られていました。しかし、1986年のロサンゼルスオリンピックまではオリンピックを目指す選手、代表となった選手らに対し組織的な歯科治療は行われず、オリンピック後に代表選手に行われたアンケートでは約25人もの選手が「口の状態が悪くベストな力を発揮できなかった」と回答したとされています。

スポーツを行うときには歯を食いしばり力を入れることで、足や手首の筋肉が瞬間的に固定されて大きな力が発揮されます。また運動生理学から見ると、適切に上下の歯が噛み合わさっていないと、頭がうまく固定できず
左右に動いてしまうため、バランスをとれずに手足が勝手に手足が動いてしまいます。射撃やアーチェリーなど、頭を静止させるためにも噛み合わせは重要であることが研究により明らかになっています。

1987年よりオリンピックの特別強化指定選手制度が始まり、指定を受けた選手には歯科検診を行い、適切な治療とアドバイスがなされるように改善され、以降は歯科トラブルを原因としたパフォーマンスの低下を口にする選手はいなくなりました。

2020年の自国開催となる東京オリンピックに向け、選手らには事前の歯科検診や指導を行うほか、大会期間中には歯科診療所を開設するなどを予定し、歯科だけでない他の診療科目もあわせ、医療・医学機関と連携して取り組んでいく計画が立てられています。

スポーツ選手でなくても歯は大事

オリンピックやプロを目指すスポーツ選手でなくても、歯を日常的に守ることは大切です。スポーツを行っている時に多いのは前歯が欠けたり折れたりすることだといい、こどもの頃からマウスガードの使用が推奨されています。

自分に合う噛み合わせのマウスガードを装着することで、歯を守ることが出来ると同時に噛み合わせが良くなることで力を発揮しやすくなります。

また、万が一歯が抜けてしまったり、欠けてしまった場合でも適切な処置を行うことで自分自身の歯を再現できることがあり、取れてしまった歯を乾燥させないように市販の専用保存液、用意がなければ冷たい牛乳に浸して、できるだけ早く歯科医院にかかることが必要です。

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