「トマトジュース」が血液中の中性脂肪を下げる!

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突然だが想像してみてほしい。
トマトジュースを飲んで健康に。

「トマト」には抗酸化作用のある物質である「リコピン」が含まれており、健康野菜としての認知度があがっています。健康野菜である「トマト」から作られる「トマトジュース」にも血液中の中性脂肪を下げる働きがあることが世界で初めて明らかになりました。

「トマトジュース」を摂取し、血液中の中性脂肪を下げることができることで、メタボリックシンドローム対策などの効果が期待されています。

「トマトジュース」が血中の中性脂肪を下げることが明らかに!期待される効果とは?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150601-00000002-mocosuku-hlth&p=1

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「トマトジュース」に期待される効果

東京医科歯科大学の寺内公一准教授は「女性のヘルスケア専門医」として、東京医科歯科大学・大学院医歯学総合研究科「女性健康医学講座」の研究グループを率いており、「トマトジュース」が40歳以上60歳未満の女性に与える健康効果の試験を行いました。

「女性の身体は女性ホルモンに守られているのですが、閉経を迎えるころになるとホルモンバランスが乱れ、心身にさまざまな変化や不調をきたします。血液中の中性脂肪が急激に増えることもそのひとつですね。中性脂肪が増えると、心臓や血管の病気にかかりやすく、女性はとくにその傾向が強いことがわかっているんです」と寺内准教授は話しています。

試験のきっかけは、2012年に京都大学の研究グループが発表した、「トマトジュース」に含まれる「13オキソODA」という成分が血液中の中性脂肪を低下させることが突き止められていたため、これが人にも当てはまるのであれば、女性の健康改善に役立つのではないかと考えたことだとしています。

検証は、40歳以上60歳未満の女性95名を対象に、以下の手順で行われました。

  1. 試験開始の2週間前から生トマトやトマト製品の摂取を制限
  2. 食塩無添加のトマトジュース200mlを1日2回朝夕、食前に8週間摂取
  3. 摂取開始前、摂取4週間後、摂取8週間後の3回、体組成、血圧、動脈硬化指数、安静時エネルギー消費量、更年期症状、血清脂質、血糖などを測定

結果、変化が見られた項目として、更年期の諸症状と不安症状が改善したことに加え、心拍数と安静時のエネルギー消費量が増加したことが注目すべき点として挙げられています。

さらに血液中の中性脂肪値が下がったことも注目です。

摂取開始前 摂取4週間後 摂取8週間後
更年期症状スコア 9.9(5.2) 8.5(5.0) 8.3(5.0)
不安症状スコア 5.3±2.7 4.8±2.4 4.9±2.9
心拍数 62.6±9.4 64.4±8.6 63.8±8.2
安静時エネルギー消費量 1980±368kcal/日 2108±440kcal/日 2149±470kcal/日
血清中性脂肪 237.8±88.9mg/dl 166.7±86.1mg/dl 170.9±109.7mg/dl

安静時のエネルギー消費量は、呼吸や対応調節など呼吸や対応調節など生命維持に必要な基礎的なエネルギー「基礎代謝」を指し、「トマトジュース」を摂取し続けたことで「基礎代謝」が上がり、中性脂肪を低下させる効果があることが試験結果から明らかとなっています。

「13オキソODA」はトマトジュースにしか含まれない

中性脂肪を下げるのに貢献した「13オキソODA」は「トマトジュース」にしか見出されておらず、「リコピンなどもそうですが、トマトの機能性成分は、私たちがふだん食べているトマトよりも、加工用トマトに多く含まれているんです。しかも、もし同じ量を摂取したとしても、トマトそのものよりジュースで摂取したほうが吸収効率がいいんです」と寺内准教授は話しています。

「トマトジュース」に使用される加工用トマトは、サラダなどで食べているものとは全くの別品種であり、濃い赤色の果肉が詰まっており、皮も分厚くかたいのが特徴だとされています。

中性脂肪が下がることで期待される効果

日本人の死因として多いのは脳卒中や心臓病といった血管や心臓の病気です。これらはおもに動脈硬化により引き起こされており、血液中に悪玉(LDL)コレステロールが増えることで動脈壁にコレステロールが沈着し、血液が詰まり堅くなる状態となっています。

最近では中性脂肪が高まることでも悪玉(LDL)コレステロールが動脈硬化を促進することがわかってきており、血糖値や血圧などに加えて動脈硬化の危険因子となっています。

動脈硬化の早期発見を目指して生まれた「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」という概念の基準は国によって異なりますが、日本では腹囲の測定で内臓脂肪の蓄積を診断し、「脂質異常」「糖代謝異常」「血圧が高め」といった危険因子を抱えているかを判定しています。

このうち、「脂質異常」を判断する材料として血液中の中性脂肪値が役立っています。

体質や遺伝的に中性脂肪が高い人もいますが、過去の診断値と比較して中性脂肪が増えている場合は、病気にかかるリスクが高くなった状態とも考えられます。

もし「13オキソODA」があらゆる年代や性別の人にも効果が発揮されれば、メタボリックシンドロームや動脈硬化の抑制につながり、心臓や血管の病気を防ぐことが可能となると考えられています。

健康のために正しく食べる

「人間は歳をとると病気にかかりやすくなる、と言われますが、そうではなくて、人間の健康は、生まれたときからずっと一本の線でつながっているんです。若いときの生活・身体の状態が将来の自分を左右するので、今からできることをやっておくことは、非常に大切です。歳をとってからの薬や治療は、医療費的にも高額ですし、機能回復的にも難しくなってきます」と寺内准教授は言います。

病気と診断される以前から予防する「先制医療」の取り組みはさまざまな分野で行われ始めており、注目されているのは「食」の機能です。

今回の「トマトジュース」の研究には、「食による健康維持」を課題とする日本デルモンテ株式会社やキッコーマン株式会社の支援の下に行われています。

寺内准教授の研究グループでは、さらに幅広い年代でのトマトジュースの健康効果を確かめるため、北海道夕張郡栗山町で、20歳以上75歳未満の町民200名以上を対象として「1年間デルモンテのトマトジュースを飲み続ける」という健康プロジェクトを計画しており、性別や年代を超えた長期の試験で多くの人が気になる「トマトジュース」の効果がより明らかになるかもしれません。

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