東海道新幹線で車内の切符確認「車内改札」廃止、ようやくのんびりできるかも

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突然だが想像してみてほしい。
車内改札を待ちかまえ、のんびりすることもできやしない。

JR東海は東海道新幹線の乗客に対する車内改札について、2016年3月のダイヤ改正にあわせグリーン車と指定席においては省略することを発表しています。なお、一部の割引切符や自由席での検札は継続されます。

JR東日本、西日本の新幹線ではすでに自由席も含め車内改札を原則的に省略していましたが、東海道新幹線では車掌が全座席を回って座席を確認し証明印を押していました。JR東海は「ビジネス目的の利用客は指定席を購入していてもひとつ前の新幹線の自由席に座るなどの変更状況が多いため車掌が直接切符を確認している」と説明していましたが、乗客からは「くつろげない」など苦情が絶えませんでした。

JR東海は、車掌が操作する携帯端末のシステムを改修し、予約や改札の通貨状況を正確に把握できるようになったため、車内改札の省略が可能になったとしており、2016年3月のダイヤ改正にあわせ、学生割引など購入資格が限定された割引切符の利用者や、切符の指定された座席にいる乗客、自由席の乗客にのみこれまで通り車内改札行うことになります。

また、JR西日本の東海道新幹線と直通する山陽新幹線においては車内改札を実施していましたが、JR東海と同様に車内改札を省略する方向で検討されています。

東京・大阪間のように2時間近く乗車する予定でひと眠りしたいのに車内改札で起こされる、ということがようやくなくなり、朝早くの移動や一仕事を終えた帰りなどにはありがたく感じられることでしょう。

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ようやく廃止される車内改札

新幹線での車内改札はJR東日本が2002年に廃止していましたが、JR東海ではビジネス目的の利用客の予定変更や防犯を目的として車内改札を維持してきました。

今回、JR東海が指定席に限り車内改札を省略、廃止に踏み切った理由として、指定席の販売機会を増やすことが挙げられます。

東海道新幹線はビジネス目的の利用客が多く、指定席を予約していた乗客がより時間の早い新幹線の自由席に座るケースが多いといい、本来乗車する予定の指定席がキャンセルできずに他の乗客に販売する機会を逃していました。

こうしたキャンセル処理に時間を要するために発生した「空の指定席」を減らすべく、自由席の車掌の携帯端末を経由して指定席の予約を取り消すことで、改めて指定席を他の乗客が購入できるようにしています。

指定席の車内改札が廃止される分、自由席での車内改札を迅速化し、乗車する新幹線を変更した乗客を素早く把握することでサービスの向上を図る見込みです。

JR東海の柘植康英社長は「いろいろなご意見もいただいたが、少しでもゆっくりしていただければ」としており、「安全確保のための巡回や、予約データのない席に座っている乗客への注意には引き続き注力する」としています。

携帯端末や通信環境の進化などにより近年では、車内改札を省略する事例が増えてきており、東北、上越、北陸、秋田、山形新幹線では、すでに原則として実施されていません。

JR東海でも、予約内容を乗車直前まで変更できる会員制のネット予約サービス「エクスプレス予約」の利用者が指定席乗客の約3割に達していることに加え、車掌の携帯端末で座席の利用状況をより正確に把握することが可能になったことも大きな要因として挙げられています。

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