シルバーウィークで心の不調?「誰とも話さない」は危険

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突然だが想像してみてほしい。
一人でいるのは気楽だけれども、ずっと一人ではいられない。

シルバーウィークで土日を含めて5連休を満喫している人も多いのではないでしょうか。これから年末に向けて慌ただしくなることでしょうから、英気を養っておきたいところです。

しかし、シルバーウィークのような長期間の休暇に入ると心の不調を訴える人も増えるといいます。元気な人でも落ち込みやすくなり、心に不調を抱えている人はさらに症状が悪化することもあります。

長期の連休ということで生活リズムが変わってしまうことがストレスになることに加え、世間の話題がレジャーなど華やかな情報で満ち溢れ、ちょっとしたお祭りムードになります。

その「お祭りムード」を楽しめる人は良いのですが、楽しむことができない人は他人との違いや自分の居場所をことさらに意識してしまい、孤立感を高め激しく落ち込む原因となることがあります。

「せっかくの連休でも行くところがない」、「一緒に過ごす人がおらず寂しい」という気持ちから、テレビに映る行楽情報などに映る他人を必要以上にうらやましく感じたりしてしまい、最終的には「自分には生きている価値がない」、「このまま生きていても良いことはない」とまで思い詰めてしまうこともあると言います。

この現象は長期休暇に限ったことではなく、これから訪れるハロウィンやクリスマス、年末年始などのイベントにも当てはまります。

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話すことで問題解決のきっかけ

一人暮らしをしていると、普段から家に帰れば会話もなく食事をして寝るまでの時間を過ごすという日常になりがちです。社交的な人であれば友人を誘ったり、何らかのコミュニティに積極的に参加することができますが、そういう人ばかりではありません。

しかし、心の不調を訴える人の多くは、会社や学校を離れたところでの人との接触が少なく、今日起こった些細な出来事や気持ちの変化を話す場がありません。これは、かしこまった場ではなく、またわざわざ時間をつくって相談するような悩みの話題でもなく、日々の小さな心境の変化を話すことができる場です。

小さな悩みや不平不満は、日常生活で誰しもが抱えるものですが、毎日の出来事を誰かに話すことで大きなストレスや問題にまで発展することなく解消しやすくなるものです。

カタルシス効果

問題が解決したわけでもないのに、誰かに話すことですっきりした気持ちになることを「カタルシス効果」といい、心の浄化作用という意味になります。

なぜ話すことで心が浄化されるのか、それは漠然とした自分の考えや感覚を人に伝えるために、言葉として返還する必要があり、他人に伝わるように言葉を選んでいくこと作業が自分自身の気持ちを整理することにつながり、結果としてすっきりした感覚を得ることができると考えられています。

考えが整理されると視野が広がり、それまででは考えられなかったことも考えられるようになり、問題を解決する足掛かりとなるといえるでしょう。

一人でいる時間も大切な時間であることに違いはありませんが、小さな出来事を誰かに話し、自分自身の心の整理を行うことはとても大切なことです。

現在ではTwitterやFacebookなどのSNSを通じた人との繋がりで疑似的な「カタルシス効果」を得ることも可能ですが、家族や身近な人との時間をつくることも時には必要でしょう。

男性に多い自殺者

内閣府の発表では毎年3万人近くの人が自ら命を絶っていますが、男女比は7:3と男性のほうが2倍以上も多くなっていることも示す通り、男性は女性に比べ人と話をする機会が少ないため注意が必要です。人との会話が少なくなると孤独を感じやすくなると同時に、一人で問題を抱え込んでしまうからです。

女性は家族や職場の同僚に「昨日こんなことがあって嫌だった」と自分の気持ちを率直に語れる傾向が強いのに対し、男性はプライベートな部分で心の内を屈託なく話すことに抵抗を感じる人が多い傾向にあり、お酒の力を借りないと話せないという人も多いようです。

最近では社員のプライベート志向が尊重される中で「飲みニュケーション」の場は減少傾向にあると言われ、男性が誰かに気持ちを吐露する場が減少していますが、機会があるときは参加してみるのが良いかもしれません。
一人でいるのは気楽ですが、人との対話を通じて自分自身の気持ちを整理することもたまには必要です。連休でどこにも行くところがなくても、たまには実家に帰ってみるのもいいかもしれませんよ。

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