又吉直樹さんデビュー作「火花」が芥川賞候補に

story-150114

突然だが想像してみてほしい。
お笑い芸人として初の「芥川賞」受賞なるか。

第153回の芥川賞と直木賞の候補作が6月19日に発表され、芥川賞にはお笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんが執筆した小説デビュー作「火花」が候補に選ばれたほか、直木賞は馳星周さんが6回目の候補となっています。
芥川賞・直木賞の選考会は7月16日に東京・築地「新喜楽」で行われ、当日の夜に受賞作が発表される予定となっています。

又吉直樹さんの「火花」は、掲載された文芸雑誌「文学界2月号」が異例の増刷となるなど大きな話題となり、2015年3月に出版された単行本の発行部数は42万部に上っています。

売れない若手お笑い芸人・徳永と、師と仰ぐ先輩・神谷の2人が、売れたいという「野心」と理想とする「笑い」の間で葛藤する姿から、「笑いとは」「才能とは」「生きるとは」「人間とは」を描いた純文学作品で、又吉直樹さんは小説家としてのデビュー作が初めての候補となりました。

内容や文体への評価も高く、純文学作家の登竜門とされる「第28回三島由紀夫賞」の候補にもなっていました。

スポンサーリンク

又吉直樹さん

小説家としてのデビュー作「火花」が候補となった又吉直樹さんは昭和55年生まれの35歳で、綾部祐二さんとお笑いコンビ「ピース」として活動しておられます。

中学生の頃から太宰治の小説に親しむなど読書家と知られていますが、芥川龍之介の小説との出会いが読書にのめり込むきっかけであるとしており、好きな作家にも必ず芥川の名前を挙げています。

これまでにもエッセーなどを執筆していましたが、小説デビュー作で候補作となった「火花」は「火花」は掲載された文芸雑誌「文学界」が異例の増刷となるなど大きな話題となり、出版された単行本の発行部数も42万部に達しています。

純文学小説を書いたことについて、又吉さんはインタビューで「これまでもネタを書いたり、芝居の脚本を直したりといったことをやっていました。なにか考えて発表するのが好きで、書くことも芸人の仕事に近いと思っています。やりたいと思ったことは自分を偽らずにやったほうがいいんだろうなと思いました」と話しています。

芥川賞については「そこは何も考えずに書きました」答えていましたが、中学時代に読書にはまるきっかけとなったのが、教科書に載っていた芥川龍之介「トロッコ」。原点といえる作家の名を冠した賞を獲得するチャンスが巡ってきたといえるでしょう。

第153回芥川龍之介賞の候補作

内村薫風さん「MとΣ」(新潮3月号)

自信初のノミネート

島本理生さん「夏の裁断」(文学界6月号)

「シルエット」で「第44回群像新人文学賞」優秀作など受賞多数、今回が4度目の候補

高橋弘希さん「朝顔の日」(新潮6月号)

「指の骨」で「第46回新潮新人賞」を受賞

滝口悠生さん「ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス」(新潮5月号)

「楽器」で「第43回新潮新人賞」を受賞、今回が初のノミネートとなる

羽田圭介さん「スクラップ・アンド・ビルド」(文学界3月号)

4度目の候補

又吉直樹さん「火花」(文学界2月号)

第153回直木三十五賞の候補作

門井慶喜「東京帝大叡古教授」(小学館)

「キッドナッパーズ」で「第42回オール読物推理小説新人賞」を受賞

澤田瞳子さん「若冲」(文藝春秋)

デビュー作「孤鷹の天」で「第17回中山義秀文学賞」を受賞

西川美和さん「永い言い訳」(文藝春秋)

デビュー作で自作映画の原案小説「ゆれる」が「第20回三島由紀夫賞」候補

馳星周さん「アンタッチャブル」(毎日新聞出版)

6回目の候補

東山彰良さん「流」(講談社)

「路傍」で「第11回大藪春彦賞」受賞

柚木麻子さん「ナイルパーチの女子会」(文藝春秋)

「伊藤くんAtoE」「本屋さんのダイアナ」』に続く3度目のノミネート

スポンサーリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です