就寝時にスマートフォンを触るとブルーライトで眠れません

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突然だが想像してみてほしい。
寝る前の少しだけ、とスマートフォンを触っているといつまでも眠れません。

イギリスのサリー大学やエヴァリーナ・ロンドン小児病院による睡眠医学の研究チームは、スマートフォンやタブレット、電子書籍リーダーなどのディスプレイから発せられる「ブルーライト」が睡眠の導入を妨げていることに加え、睡眠習慣を悪化させているという研究結果を発表しています。

研究チームは結果を踏まえ、スマートフォンやタブレットのメーカーに対して、ユーザーにより良い睡眠を提供するためにも夜間使用時には「ブルーライト」を低減する機能を搭載する必要があると訴えています。

「ブルーライト」は人間の目で見ることが出来る可視光線の中で最も波長が短く、強いエネルギーを持っているとされ、角膜や水晶体で吸収されずに網膜にまで到達し、パソコンやスマートフォンなどのLEDに多く含まれています。

「ブルーライト」への影響については厚生労働省のガイドラインでも指摘されており、「1時間の作業を行った際には、15分程度の休憩を取る」ことが推奨されています。

省エネによるLEDの普及や、スマートフォンなどの利用増加によってブルーライトの影響は年々大きくなっており、注意が必要だと言えるでしょう。

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ブルーライト

イギリスのサリー大学やエヴァリーナ・ロンドン小児病院による睡眠医学の研究チームによる今回の研究では、iPadやiPhone、Kindle Paperwhiteなどを用いて、iPadやiPhoneでは画面の明るさを自動に、Kindleでは50%の明るさ設定を行い、使用状態によるブルーライトの発生状況を調査しました。

端末別の比較では、新しい端末、大きい端末ほど基本的に画面が明るく、強いブルーライトが発せられていることがわかりました。また、使用するアプリによる比較では、背景が白く文章を見るアプリと、「Angry Birds」というApp Storeで人気のあるゲームアプリでは、文章を見るアプリのほうが「Angry Birds」よりもブルーライトが強いことがわかっています。しかし、「Angry Birds」でも画面の明るさや色合いに関わらずブルーライトが発せられていることは確認されています。

2014年にハーバード大学医学大学院などの研究グループが発表した論文によると、夜間に電子書籍で読書をするグループと、紙媒体で読書をするグループで比較をした結果、紙媒体による読書をしているグループのほうが睡眠に関係するホルモンである「メラトニン」の分泌が早く、よく眠れるという結果が公表されています。

人間は通常、夜になり周囲が暗くなることでメラトニンの分泌が活発化し、眠気を覚えるようにできています。しかし、ブルーライトを浴びることで身体が昼であると錯覚し、メラトニンの分泌が抑制され睡眠に入れない状態となってしまいます。

イギリスのサリー大学やエヴァリーナ・ロンドン小児病院による睡眠医学の研究チームは、ブルーライトによる睡眠の影響を低減するためには、ブルーライトをカットするメガネや「Kids Sleep Doctor」といったブルーライトを低減するアプリを使うことが有効だとしています。

また、スマートフォンやタブレットなど各機器のメーカーが夜間になると自動的に明るさやカラーを調節し、ブルーライトを低減する機能を搭載することが望ましいとしています。

日本でもブルーライトをカットするPC用メガネなどが販売されているほか、富士通製の一部スマートフォンでは「ブルーライトカットモード」というブルーライトを30%低減するという機能を搭載しています。

また、ブルーライトを低減する機能を持つアプリも、エヴァリーナ・ロンドン小児病院が製作に協力した「Kids Sleep Doctor」をはじめとして Android / iOS 双方に多数あり、いくつか試してみるのも良いでしょう。

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