ワニは片目を開けて眠る、人間も片目を閉じて脳を休める

baby-150205

突然だが想像してみてほしい。
目を閉じることは貴重な休息の時間。

オーストラリアの科学者らの研究によると、ワニの一種であるイリエワニは身近に迫る危険を察知するべく、常に片方の目を開けたまま眠ることがわかりました。また、脳の半分だけを眠らせる能力を持っているのではないかと考えられています。

この研究はイギリスの科学誌「Journal of Experimental Biology(実験生物学ジャーナル)」に発表されており、オーストラリアの研究チームでは3頭のイリエワニを個別の水槽で12か月に渡り飼育観察したところ、外敵の脅威がある環境においては片目だけを閉じて睡眠していることがわかりました。

論文の筆頭著者であるラ・トローブ大学(La Trobe University)のマイケル・ケリー(Michael Kelly)氏は「鳥類は人間のように両目を閉じて睡眠するが、脅威を感じると睡眠時でも片目を開けておき、脅威の対象の方に向ける」と説明し、「ワニも同様の行動をしている」ことを確認したとしています。

マイケル・ケリー氏は今後の新たな研究として、イリエワニの脳波を測定し、目と同じように脳も半分だけが眠っている状態であるかを調査する必要があるとしており、完全に意識を遮断する人間のような睡眠は動物界においては珍しいことであるということが判明する可能性があります。

「ワニなどの爬虫類が片目だけを閉じて眠っている時に、脳においても半分だけを睡眠させていることがわかれば、片目睡眠が進化の中で生まれた新たな性質ではなく、むしろ人間における完全な睡眠のほうが進化の過程で生まれた新たな性質であることになるのかもしれない」とマイケル・ケリー氏は今後の見通しを語っています。

スポンサーリンク

「半球睡眠」

アホウドリやツバメなど何千キロも移動する渡り鳥やイルカは「半球睡眠」と呼ばれる脳を半分ずつ眠らせる方法で、右脳を眠らせるときには左目を閉じ、左脳を眠らせるときには右目を閉じているととっていると言われています。

人間は同じ哺乳類であるイルカと同じように半球睡眠を取ることは出来ませんが、片目ずつ目を閉じることで脳を休ませることは出来るとされています。

目を閉じ最も情報量が多い視覚を遮断することは、脳を休めることにも繋がり、忙しくてどうしても寝る時間が短くなりがちな場合、脳を休められる貴重な方法となるでしょう。

スポンサーリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です