座りすぎは寿命減、仕事内容で正しい姿勢は変わります

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突然だが想像してみてほしい。
姿勢正しく座る、というのは机に向かって何をするかによって変わるということを。

長時間にわたり座り続けるのは身体に良くない、ということを耳にしたことがある人は多いでしょう。

イギリスのスポーツ医療ジャーナルでは「テレビを見る時間と平均寿命低下」という報告を紹介し、オーストラリアの国民調査によるデータを分析したところ、テレビを1日6時間見る人と全く見ない人を比べると、まったくテレビを見ない人のほうが4年8か月も長生きすることがわかり、1時間じっと座ってテレビを見ることで寿命が22分縮んでいることになるといいます。

また、「座る」という行為は糖尿病や循環器疾患のリスクを高めること、さらには死亡率の増加にかかわっているという報告がヨーロッパ糖尿病協会によりなされており、長時間座り続けることで糖尿病のリスクは112%も増加するとしています。

アメリカではすでに「座り病」と呼ばれる長時間座り続ける行為は、新陳代謝機能を大幅に遅らせ、筋肉や心拍数が低下し、カロリー燃焼率が動いている時の3分の1にまで低下、そして脂肪とコレステロール値は増加と良いことはひとつとしてありません。

多くの専門家は「ジムで毎日30分走ったとしても、他の時間ずっと座って過ごせば、走った効果は大きく落ちる」と語ります。

長生きするためには、神経質になりすぎないこと、食べすぎ、寝すぎなど、なんでも過剰にしないことが重要とも言われるなか、「座りすぎ」もそのひとつとなっているようです。

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座るだけで椎間板に1.4倍もの負担

オフィスワーク時の正しい座り方、正しい姿勢として、椅子の背もたれにはもたれ掛からず、猫背にならないように姿勢を正しく、といったことをよく聞きます。

しかし、座りながら姿勢を正しくするというのは腹筋や背筋などどこかしらに力を入れ続ける必要があり、長続きせず疲れてしまうだけです。

また、机の上に置いた書類を見続けたり、何か書き物するような机と水平方向で作業が必要な場合と、パソコンの画面を見たりするという机と垂直方向で作業が必要な場合に向く姿勢は同じではありません。

正しい姿勢を意識するのは大事ですが、自分自身が椅子に座り向ける視線は水平方向なのか垂直方向なのかはしっかり意識しておく必要があります。

人間の脊椎はもともとS字に湾曲しており、立っている時と比べ座っている時には椎間板に対して1.4倍もの圧力がかかっています。猫背気味に前がかりに座っていると1.9倍もの圧力となり、こうした圧力が長時間かかると椎間板ヘルニアになってしまいやすくなってしまいます。

姿勢が良いとされる、背中から腰を経由した膝までの角度が90度の場合で1.4倍、猫背ぎみの角度が80度で1.9倍に対し、角度を100度と広げることで1.15倍、さらに広げ110度で1.05倍と立っている時の姿勢により近いことで椎間板への負担は軽減されていきます。

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たった5分で座り心地が一変――ハーマンミラーが伝授する「最高の」作業姿勢とは :ITメディア

オフィスワークでの正しい姿勢

前述の背中から膝にかけての角度を踏まえ、机にある書類や伝票などを見続ける作業が多い場合は、これまでにも言われている通り、背中を伸ばし90度近くを維持することが適切でしょう。

この場合は椅子の背もたれはあまり活用できませんが、座面を前方向に傾けることができる「前傾」タイプの椅子であれば負担も少なくなることでしょう。

パソコンなど机と垂直方向での仕事が多い場合は、背もたれに上体を預けてしまうことで負担をかなり軽減することが可能です。キーボードは体から離し、肘掛けや机を利用して腕を支えることで肩の力が抜け肩こりも軽減されることでしょう。

また、ノートパソコンなどを使用し目線が目の高さよりも低くなる場合、どうしても猫背気味の姿勢となってしまいます。

顔を正面に向けた際にディスプレイの上端あたりが見えるくらいがちょうどよい高さで、あまり高すぎると目を見開く必要があるため、目が乾きやすく、眼精疲労のもととなってしまいます。

間違った座り方を長時間続けると、猫背やストレートネックになり、首や肩まわりの血流が悪化、筋肉も硬直してしまいます。

肩こりや頭痛、腰痛の原因になるだけでなく、猫背となることで呼吸も浅くなり集中力も切れやすくなってしまいます。

座っている時間はより集中して仕事を早く切り上げ、体を苦痛から解放してあげましょう。

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