将棋の里見香奈女流名人、奨励会三段リーグは連敗スタート

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突然だが想像してみてほしい。
一人の女性が挑む最高峰の将棋の世界。

将棋の里見香奈女流名人(23=女流王位)が10月12日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた将棋棋士養成機関「奨励会」の三段リーグ1・2回戦を行い、残念ながら連敗スタートとなりました。注目された初戦は佐々木大地三段(20)に、2回戦では谷合廣紀三段(21)に敗れています。

里見香奈女流名人は女流棋士としての活動も行いながら、女性として初めての棋士(四段)を目指して2011年から奨励会に1級として参加しており、2013年12月には三段昇段を果たし自身の持つ女性の最高段級位を更新していました。

しかし、体調不良のために奨励会三段リーグにはこれまで参加しておらず、2015年10月から始まるリーグ戦が初めての参戦となりました。

棋士になるための最終関門である三段リーグは超難関として知られ、4月と10月の年間2回のリーグ戦が開かれています。棋士と遜色ない実力を持った30数人と半年間にわたり一人あたり全18局を指し、上位2名のみが四段への昇段となります。

また26歳という年齢制限が設けられており、里見香奈女流名人は23歳7か月であるため、残された期間は5期しかありません。

里見香奈女流名人は奨励会三段リーグ参戦にあたり「今期から三段リーグに参加させていただくことになりました。周りの方々への感謝の気持ちを忘れず、体調に気をつけ、これから一生懸命頑張っていきます。温かく見守っていただけると嬉しいです。」と話しています。

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棋士(四段)を目指す戦い

里見香奈女流名人は、女流棋戦を2014年3月から12月末までを体調不良により休場しており、それに伴い2014年4月と10月の奨励会三段リーグにも参加していませんでした。

2015年1月より女流棋戦に復帰を果たしたものの、まだ体調が万全ではないということで2015年4月の奨励会三段リーグには2014年に引き続いて参加を見送っています。

女流棋戦に復帰後は、公式女流棋戦最多連勝記録となる21連勝を達成し、女流名人戦で6連覇、また女流王位を獲得するなど目覚ましい活躍を遂げています。

しかし、女流棋戦には復帰したものの体調は万全ではないようで、2015年10月からの奨励会三段リーグ参加も熟慮を続けていたといいますが、初めて参戦することを決め、「夢ではなく目標として、四段になるために頑張ります」と決意を語っています。

奨励会三段リーグに参戦しながらも女流棋戦でも引き続き戦い、二重の負担がかかることになり負担は想像以上のものと思われますが、「体調がもつかどうかわからないですし、ちゃんと両立できるか不安はありますけど、リスクに打ち勝っていきたい。孤独ですが、孤独に勝っていくことを自信に変えていきたいです」と悲壮な覚悟を見せています。

「正直なところ、休場前と比べて明らかに研究時間が不足しています。ただ、逃げている時間はないので、真正面から将棋に向き合いたいですし、後悔しないように一日一日を一生懸命やっていきたいです。将棋に対して失礼な態度を取っていたので、取り返すためには将棋に真摯に向き合うしかない。みんなが努力しているので、努力だけじゃなくて工夫もしながら、全部を出し切りたい」

前例のない女性棋士の誕生に向けて、ひとり戦いを挑む里見香奈女流名人にエールを送りましょう。

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