突然だが想像してみてほしい。
ラグビー選手になった息子が力強くフィールドを駆け回り優勝旗を掲げる姿を。
2015年1月7日に第94回全国高等学校ラグビーフットボール大会の決勝戦が近鉄花園ラグビー場で行われます。福岡県代表で優勝候補と前評判の高かった東福岡高校と奈良県代表の御所実業高校が対戦します。
この年代の選手たちは、2019年のラグビーワールドカップ日本大会、そして2020年東京オリンピックにおいて日本代表として世界と競い戦っていくことが期待される世代で注目度も非常に高く、まずは高校生として全国の頂点を目指します。
東福岡高校はAシードから危なげなく順当に勝ち上がり決勝に駒を進めており、御所実業高校はBシードから慶応義塾高校に苦戦はしたものの、その他は危なげなく勝ち進んできました。
優勝回数が4回を数え、昨春の選抜大会、夏の7人制に続く3冠を目指す東福岡高校、準優勝2回と悲願の初優勝を狙う御所実業高校の戦いの結果はいかに!
高校生ラガーマンの進路はどうなる
決勝に進んだ2校の注目選手として、御所実業高校の竹山晃暉(たけやまこうき)選手が挙げられます。大会ナンバー1ランナーと呼び声が高く、日本ラグビー界のスター候補は50メートルを6秒で駆け抜ける俊足の持ち主です。昨春の7人制ユースオリンピック代表にも選ばれ、2016年のリオデジャネイロオリンピックを目指している期待のニューヒーローの進路はどうなるのでしょうか。
竹山選手は帝京大学に進学することが決まっており、帝京大学ラグビー部は大学選手権で史上初の5連覇を達成した強豪で、部員は155名を数え、ラグビー専用のグラウンドにはナイター設備も完備されているという、非常に整った環境をもつ大学です。竹山選手もこの環境でオリンピックを目指して更なるスケールアップを図ってほしいところです。
また、大学選手権決勝戦が1月10日に行われ、帝京大学は筑波大学と対戦し、6連覇なるかこちらも注目です。
野球やサッカーでは高校生から直接プロ入りすることも多いですが、ラグビーの場合は多くが大学に進学するか、社会人となるかに分かれています。今大会の活躍で新たな進路がみつかった選手もいるかと思います。ぜひ、新しい環境でもラガーマンとして頑張ってほしいですね。
プロになるといくらくらい稼げるのか
ラグビーのプロ選手ともなると、どれくらいの年俸を得ているのかも気になるところです。
日本では「ジャパンラグビートップリーグ」という全国リーグがありますが、日本プロ野球やJリーグのように完全にプロ化されているわけではありません。外国人選手の大半はプロ契約をしているようですが、日本人選手の多くは企業の社員として活動しておられます。給料についても、一般社員と同じような基本給に加えて、試合の勝利給や出場給といったラグビー選手としての報酬を得ているようです。
外国人選手であれば3,000万円~1億円の年俸と言われ、日本人選手がプロ契約した場合の最低年俸は600万円となり、活躍すると3,000万円程度の年俸で契約を結ばれているようです。
厳しい環境ではありますが、日本ラグビー界のためにも発展を期待したいところです。
【結果】東福岡高校対御所実業高校の決勝戦は…
福岡県代表の東福岡高校と奈良県代表の御所実業高校の決勝戦結果は東福岡高校が御所実業高校を57-5の大差で破りました。決勝点での57点は最多得点記録、52点差は新記録となりました。
注目の御所実業高校、竹山晃暉選手は東福岡高校の厳しいマーク、組織的な守備に今大会初のノートライに終わり、見せ場を作ることすらできませんでした。
竹山選手がこの悔しさを糧に更なる力強さを身に着け、オリンピックで活躍する姿に期待しましょう!
選手の進路は…
高校生代表に選ばれている選手の進路は下記をご覧ください。
大学生のトップリーグへの進路は…