米粉製品なのに「小麦アレルギー」?製品表示に要注意

rice-150923

突然だが想像してみてほしい。
安心して食べられるものをと選んだものにも、より注意が必要。

「米粉」を利用したパンやクッキー、麺やアイスクリームなどを売り場で見かけることが多くなりました。鶏卵、牛乳と並んで食物アレルギーの原因とされる「小麦」を避けるために、「米粉」を利用した製品を活用される家庭も多いことでしょう。

一方で、小麦成分の入った米粉製品を口にしたことでアレルギーを発症する事故も増えており、製品への表示の誤りや欠落、消費者の確認不十分などが原因ですが、消費者庁では事業者に対し管理の徹底と適正な表示を、消費者には表示の確認などの注意を呼び掛けています。

スポンサーリンク

「米粉」製品だから安心?

消費者庁の事故情報データバンクによると、食物アレルギーを持つ人がアレルゲン(アレルギー原因物質)が含まれていないと思って口にしたことによるアナフィラキシー(重度のアレルギー症状)を起こしたという事例が2010年から2014年までに約220件寄せられています。

「米粉」の製品だからと安心して「小麦」が全く含まれないと誤解したり、「小麦」表示が欠落した商品を口にしたこととでアナフィラキシーとなった事例も報告されています。

NPO法人「アトピッ子地球の子ネットワーク」(東京都新宿区)が運営しているアレルギー表示に関する食品回収情報サイト「食物アレルギー危機管理情報」では、商品の表示内容欠落などによる米粉製品の回収は2014年までは年に0~2件でしたが、2015年は6月までに4件報告されています。

「アトピッ子地球の子ネットワーク」の電話相談にも米粉製品によるアレルギー事故情報が寄せられているといい、中には「小麦アレルギーの人のため」と表記されているにもかかわらず、原材料には「小麦を含む」と表示されているものもあったといいます。

赤城智美事務局長は「表示を見ても小麦を使っているのか分かりにくい米粉製品がたくさん出回っている」と指摘しています。

商品には小麦と記載されない「グルテン」

「米粉パン」などを作る際には、米粉だけでは弾力性や柔軟性が得にくいことから「グルテン」を添加することがあります。「グルテン」は小麦やライ麦などの穀物の胚乳から生成されるタンパク質です。

消費者庁に寄せられた事例では、原材料名に「グルテン」と表示されていたものの、「グルテン」が小麦などに由来するものだと知らずに口にしてしまい、アナフィラキシーとなったということが報告されています。

これらを踏まえ、2016年4月に施工された食品表示法では「グルテン(小麦を含む)」と表示することが義務付けられましたが、5年間の経過措置期間が設けられているため、完全に表示が切り替わるのは2020年4月となります。それまでの期間は「グルテン」とだけ記載されていても問題はないため、小麦アレルギーを持つ人は注意が必要でしょう。

増える米粉製品に要注意

従来、米粉は団子、餅、煎餅といった和菓子に利用されてきましたが、製粉技術の進歩もあり小麦粉の代用品としても注目され、国産米の消費拡大につながる新しい需要として期待されており、農林水産省によると、米粉用米の利用は2009年度の5千トンから2013年度には2万5千トンと5倍にも増えています。

米粉の利用が増える中、消費者庁は事業者には製造工程で小麦が混入しないような原材料管理と表示の徹底を、消費者には表示をよく確認するよう呼び掛けています。

事業者の表示ミスによる事故としては、「米粉」と表示されたパンを食べた幼児がアナフィラキシーを起こし入院したという報告があり、パンを販売した事業者が原料表示ラベルの作成時に「小麦粉」と間違えて「米粉」と入力していたことがわかりました。

事業所は「確認が不十分だった。ラベル入力時と貼り付け時のダブルチェックを行い再発防止に努めている」と話しています。

また、消費者庁では消費者に対し、米粉製品を購入するときの注意点として、「表示をよく確認」、「表示のないパン店などでは原材料について店の人に質問」、「分からないことは食品メーカーや販売会社のお客さま相談室などに尋ねる」などを挙げています。

スポンサーリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です