すでに内々定率44%、大企業は8月1日選考開始で辞退増加も

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突然だが想像してみてほしい。
優秀な人材を確保するためには早すぎても遅すぎてもいけない。

来年2016年3月に卒業予定の大学生・大学院生に対する企業の採用選考活動が8月1日から開始されます。

政府による「大学生は学業を優先すべき」との要請を受けた経団連が定めたガイドラインで、これまで企業による採用情報や説明会情報は大学3年時の12月から開始されていたものが3か月遅くなる大学3年時の3月から、採用選考会の開始は大学4年時の4月から開始されていたものが4か月遅くなる大学4年時の8月からとなりました。

しかし、経団連に加盟していない外資系やIT関連企業ではすでに学生に内々定を出しているケースもあるなか、8月から開始される大手企業の採用選考活動の本格化により内々定を辞退する学生の増加も見込まれ、企業からは就職活動日程の見直しを求める声も上がっています。

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6月末時点の内々定率44.2%

就職情報のマイナビによると、6月末時点での内々定率は44.2となっており、学生1人あたりでは1.6社の内々定を得ているといいます。特に理系男子の内々定率は50.6%に達するなど、8月1日の採用選考活動の本格化を前に学生の就職活動は大詰めを迎えていると言えるでしょう。

内々定を出している企業の大半は外資系やIT関連、中小企業などで経団連のガイドラインには準じていません。経団連に加盟する大手企業の人事担当者は「現時点で内々定率がかなり高くなっていることに焦りを感じる」と優秀な人材の確保が難しくなることに危惧を感じています。

しかし、大手企業がガイドラインに従わず「採用選考活動の解禁破り」を行うと、学生がSNSなどに「内定が出た」などと書き込んでしまう恐れがあり、会社が非難される可能性もあるとして採用活動を控えているのが現状です。

オワハラの増加も

その一方で、8月1日の採用選考活動の解禁後は、大手企業の内々定を得た学生が、それまでに他の企業から得た内々定を辞退することも考えられ、辞退を防ぐためにも学生に就職活動を終えるように強要する「就活終われハラスメント(オワハラ)」と呼ばれるケースも増加しています。

学生や大学側からは「オワハラ」を問題視する声も高まるなど中小企業では対応に苦慮しており、囲い込みが難しいある企業は「大企業が内々定を出せば学生はそちらを選ぶだろう」と半ば諦め顔です。

中小企業が多く加盟する日本商工会議所には「今年のような採用日程は見直しをお願いしたい」という要望が相次いでいるといい、中村利雄専務理事は「今年の採用活動が終了した段階で問題点を確認し、その後、経団連などと協議したい」としています。

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