ニワトリが朝鳴く順番は、集団で最も強いものから

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突然だが想像してみてほしい。
動物は秩序を守るために戦い、順位を決めているということを。

ニワトリの雄が朝に「コケコッコー」と鳴く順番は、所属する集団の中で序列が高い順番になっている、という研究成果を名古屋大などの研究チームがイギリスの科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に発表しました。

研究によると、集団の中で序列が最も高い雄のニワトリが鳴くまで、その他のニワトリは鳴かずに黙って待っているといいます。

研究チームの新村毅・基礎生物学研究所特任助教(動物行動学)によると、ニワトリの雄は縄張りを作り、朝に鳴くのは「ここにいるぞ」と他の雄に縄張りを知らせる意味があるといいます。

新村特任助教は「雄が厳密な社会的な法則に従って鳴いていることが分かった。生物学的にも驚きがあり、興味深い」と話しています。

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ニワトリの序列

ニワトリの雄同士は直接戦うことで序列を決めていき、序列最上位の雄は優先的に餌を食べたり、雌との交尾を行っています。

名古屋大などの研究チームでは、孵化後300日の雄12羽を4羽ずつの3グループに分け、それぞれの序列が決まるのを確認し、その後鳴く順番を28日間観察しました。

その結果、3グループのいずれでも4羽のうち序列1位の雄が最初に「コケコッコー」と鳴き、その後序列に従い2位、3位、4位の順に鳴きました。

1位のニワトリが鳴く時刻は日により異なっていましたが、2位以下のニワトリが1位よりも先に鳴くことは一度もありませんでした。

そして、1位のニワトリを別の場所に移すと2位のニワトリが最初に鳴き、3位、4位と続いたということです。

ニワトリのつつきの順位

動物の集団内での序列を決める順位制が初めて確認されたのは、ニワトリに関するトルライフ・シェルデラップ=エッベ氏による研究でした。

ニワトリは集団の中にいる他のニワトリをくちばしでつつき合いを繰り返し、もっとも最上位のニワトリは集団内すべてのニワトリをつつき、2位のニワトリは1位以外のすべてをつつき、最下位のニワトリはどのニワトリもつつけない、という状態を序列が発生しているのを確認しました。

最上位、最下位のニワトリを別の場所に移しても序列は変わらず、上位のニワトリが下位のニワトリを一方的につつくという状態が確認されています。

順位制は他の動物でも確認され、集団内部の個体に優劣を作りそれぞれの行動が変化することになり、得られるものは順位によって異なります。

順位が高いものほど、食物や配偶者などに関して優遇され、下位の者は少ない配分となることは明白となり利益にならないと考えられますが、それでも集団から離れないということは、集団でいることの利点が最下位であることの損失を上回るためと考えられています。

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