「色が変わる絆創膏」で傷口の病原菌を発見、救えるこどもの命

water-150807

突然だが想像してみてほしい。
誰にでも簡単に目で見てわかることが命を救う第一歩。

怪我をしたときに傷口に貼る絆創膏、大人になってからは使用頻度が減ったかもしれませんがお世話になったことがある人は多いでしょう。その絆創膏を進化させ、傷口に病原菌が存在する場合に色が変わり知らせてくれるという機能を持たせたものが開発され、抗生物質の無駄な使用を避けることができると期待されています。

傷口が病原菌に感染していると通常よりも傷口が治るの遅くなるばかりでなく、傷跡も残りやすくなってしまい、また深刻な場合には敗血症、さらには死をもたらす可能性もあり、たとえ小さな傷口でも油断してはいけません。

医師に診察してもらう場合、病原菌に感染しているかどうかを診断するために48時間もの時間を要することがあるため、とくにこどもなど大人よりもリスクが高いと思われる際には、医師は予防の目的も兼ねて抗生物質を処方することがありますが、細菌や病原菌が抗生物質に耐性を持ってしまうこともあり、状況が悪化することも考えられます。

スポンサーリンク

色が変わる絆創膏

イギリスのバース大学とブリストル王立小児病院の研究者らは無駄な抗生物質の処方を抑えるため、傷口が病原菌に感染しているときに色が変わる絆創膏を考案しました。

研究者らの説明によると、「色が変わる絆創膏」は絆創膏の傷口をふさぐ部分にとても小さなカプセルがあり、蛍光塗料が含まれているといい、傷口の内部で病原菌が分泌する毒素と蛍光塗料が反応し、色が変化することになります。

研究チームを率いたバース大学の生化学者トビー・ジェンキンス氏は「カプセルは皮膚の細胞と同じような動きをするため、有害な細菌が存在するときにだけ壊れ、通常皮膚に存在する無害な細菌には反応しない」と説明しています。

この色が変わる絆創膏により、医師らは素早く病原菌の感染を知ることができ、患者らはより早く診断と処置を受けることができると期待され、トビー・ジェンキンス氏は「この絆創膏により現実に命を救うことに貢献できる」と期待を寄せました。

今のところ色が変わる絆創膏は研究室内での実験にとどまっていますが、すぐに実地試験が開始される見込みでイギリスの医学研究審議会からはすでに100万ポンド(約1.8億円)もの資金提供が行われおり、短期間での商業的開発に期待されています。

「こどもたちは小さな火傷でも病原菌の感染リスクにさらされている」と語るのは、プロジェクトに参加したブリストル小児病院の研究者、アンバー・ヤング氏。「現在の技術では、医師はこどもが深刻な細菌の感染によって熱を出しているのか、それとも単なる風邪のせいなのかを知ることができません。絆創膏により原因を特定できるとなれば、多くのこどもたちの命も違ったことになるでしょうし、抗生物質耐性のリスクを減らす助けとなるでしょう」と語り、「色の変わる絆創膏」がこどもたちの未来を良い方向へと変えていくことでしょう。

スポンサーリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です