イワトビペンギン「浮気」しない極意は数百キロ離れた「別居婚」

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突然だが想像してみてほしい。
ずっと一緒にいるからありがたみや愛情を感じにくくなる?

鳥にしては夫婦の絆が強く、58%が2年続けて同一のつがいを組むとされ、「一夫一婦制」として知られるイワトビペンギンが「浮気」をしない極意として、「別居婚」を続けていることにある、という研究論文が発表されました。

専門誌バイオロジー・レターズ(Biology Letters)に掲載された論文によると、イワトビペンギンは10月から11月の繁殖シーズンを迎えると繁殖地であるアルゼンチン沖のニューアイランドに戻り、何とかして以前のパートナーや仲間を見つけるといいます。

イワトビペンギンは繁殖地から数百キロも離れた外洋で4月から6か月ほど過ごした後、10月頃に繁殖地に戻り、繁殖活動を行います。

産卵から孵化したヒナの子育ては2月頃に終わり、夫婦として一緒にいる期間は年間で3~4か月しかなく、子作りをしていない間は夫婦それぞれが繁殖地を離れ、数百キロも離れて「別居婚」をしています。

野生で別行動を取る動物のつがいは、永遠に離れ離れになってしまう恐れがあるのではないかと研究者らは考え、ペンギンたちが繁殖期以外も一緒に過ごす努力をしているのかどうかを確認したところ、ペンギンの世界には「離婚」もあるが、イワトビペンギンのカップルが新しい相手と繁殖することはまれだということがわかりました。

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イワトビペンギンの再会

イワトビペンギンの成鳥は4月から10月にかけて繁殖地を離れて外洋で生活し、10月から11月になると繁殖地に戻ります。

研究チームでは、10組20羽のイワトビペンギンに軽量センサーを付け、約半年間、別々に過ごしているカップルの動きを追跡調査しました。

10組20羽のうち、同じ繁殖地のある島に戻り、以前のパートナーとの関係を復活させたペンギンは7組14羽。また2羽は同じ島に戻ったもののシングルとなり、残りのイワトビペンギンは別の場所に移動したか、海で死んでしまったのだろうと研究チームでは推測しています。

センサーで得られたデータによると、約半年間別々に過ごしたイワトビペンギンのカップルは、海での暮らしを楽しんでいる間は数百キロも離れて過ごしていることがわかり、1組に至っては2500キロも離れていたことがわかりました。

半年近く離れて生活したイワトビペンギンが以前の相手と久しぶりに再会した後には即座に「マイホーム主義者」のように大半の時間を巣で過ごすことになります。

コウテイペンギンなどは一緒に巣づくりをすることもなく、一夫一婦制を保つことが少ないと研究チームでは指摘しており、イワトビペンギンは毎年以前に巣づくりした同じ場所や地域で繁殖を繰り返すことが多く、そのおかげで元のパートナーと再会できているのではないかと研究チームでは考えています。

また、イワトビペンギンの複雑な求愛儀式も、相手を見つけるのに役立っている可能性があるとしています。

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