イセエビダス、ヒョウガラヤン「ご当地怪獣」で地域活性

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突然だが想像してみてほしい。
地方を元気にするために怪獣が立ち上がりました。

宮城県の「ドクガンロン」、三重県の「イセエビダス」、大阪府の「ヒョウガラヤン」、これらは「ご当地怪獣」と呼ばれる「日本を元気に」を旗印とした、地域を象徴する姿とバックストーリーをもった怪獣を全国各地に生み出すプロジェクトでつくられたものです。

全国各地に現れた「ご当地怪獣」の目的は「地球侵略」、ではなく地域の魅力を伝えることです。現在では各地の観光名所や特産品など地域を象徴するものをモチーフにした44体が製作されており、宮城県の「ドクガンロン」は戦国大名・伊達政宗の鎧と仙台の地を守る守護霊となっていた伊達政宗の霊が合体し、世の乱れを正すため上洛するといったストーリーが与えられています。

「ご当地怪獣」は特撮映画を手掛けるプロにより制作されており、今後の展開が楽しみです。

あなたのふるさとの「ご当地怪獣」は、どんなものですか。

ご当地怪獣

ご当地怪獣は、「日本を元気に」を旗印に、地域を象徴するに相応しい姿とバックストーリーをもった怪獣を、全国各地に次々と生み出すプロジェクトです。ご当地怪獣の「怪獣」は、その地域の文化・歴史・習慣といった地域の源となる力の象徴であり、同時に、その地域に活力を与えるモノとして存在します。

寒河江 弘 氏
企画・キャラクター原案
テレビ東京「TVチャンピオン・フィギュア王選手権」優勝、大阪芸術大学短期大学部特任教授

村井 さだゆき 氏
企画・キャラクター設定/ストーリー設定
「スチームボーイ」、「宇宙戦艦ヤマト2199」などの脚本を手掛ける

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ご当地怪獣を一部紹介

ドクガンロン(宮城県)

  • 棲息地  仙台市内
  • ご当地  宮城
  • 種類   鎧怪獣
  • モチーフ 伊達政宗の甲冑
  • 必殺技  三日月カッター
  • 弱点   秀吉の御朱印状

戦国大名・伊達政宗の鎧は、仙台博物館に展示され静かな余生を送っていました。博物館に訪れる人々の幸せな顔を見て安堵する一方で、「俺の一生はなんだったのだろう」と独眼竜と恐れられた伊達政宗とともに戦場を駆け抜けた日々を懐かしく思い、胸の中に虚しさを覚えます。

ある日、仙台市を守る「星の結界」となっていた六本の神木のうち一本が工事の邪魔になるからと切り倒されてしまい、守護霊だった伊達政宗の霊が地上へと迷い出ることになりました。

伊達政宗の霊は鎧の抱える思いと共鳴し合体、怪獣「ドクガンロン」となって、世の中の乱れを正すため、ただ一人上洛を始めるのでした。

サルザンス(栃木県)

  • 棲息地  二荒山
  • ご当地  栃木
  • 種類   三猿怪獣
  • モチーフ 三猿(見ざる聞かざる言わざる)
  • 必殺技  サルザンス透視光線・サルザンス地獄耳・サルザンス弁舌

日光周辺に生息する猿の群れに、超進化を遂げた三匹の猿があらわれました。一匹は千里を見通す目、一匹は1キロ離れた場所で針の音が落ちる音を聞き分ける耳、そして一匹は人間の言葉を話します。

この三匹は猿たちが400年も待ち望んだ「約束の子」であり、時はさかのぼり関ヶ原の合戦、天海僧正は徳川家康に天下を獲らせるため、日光の猿たちとある約束をしたことから話は始まります。

「徳川に協力するのであれば、徳川の治世が終わった後の天下をくれてやろう」

大政奉還から約150年を過ぎ、忘れ去られていたのか寝ぼけていたのか、それとも徳川家康が祀られて400年を待っていたのか、今、ようやくその約束が果たされたのです。

陽明門で出会った三匹の猿は合体し、怪獣「サルザンス」となり、地球を猿の惑星とするべく猿の軍団を率いて進軍を開始、人類の攻撃をはねのけ東京に迫りました。

しかし、東京で目に見た光景、耳にした言葉は、まるで他人事のように携帯電話で写真を撮り、SNSを我先にと更新する野次馬たちの姿でした。

「人間よ、馬に成り果てていたか。馬など支配してもうまくもない」

怪獣「サルザンス」は初めて言葉を発し、最後に「我はさる」と言い残し東京に背を向け、猿軍団とともに二荒山の山奥へと去っていくのでした。

人類は猿に反省を求められたのです。

イセエビダス(三重県)

  • 棲息地  伊勢湾
  • ご当地  三重
  • 種類   甲殻怪獣
  • モチーフ 伊勢海老
  • 必殺技  前足カッター、パール爆弾

伊勢湾沿いに新しく建てられたリゾートホテルの屋上には巨大な伊勢海老のハリボテ看板が設置されていました。

ある日、忽然と消えた伊勢海老のハリボテ看板に人々は大騒ぎするも、翌日には元通り。しかも、元の看板よりも一回りも二回りも大きく、手足や触覚がギーコギーコと動くようになっており、人々は「機械仕掛けだ!」とハリボテ看板に感心するのでした。

しかし実はただの看板ではなく、怪獣「イセエビラ」だったのです。

「イセエビラ」は大暴れしながら、伊勢神宮へと向かいますが、式年遷宮で余った霊木の杭を踏んでしまい、棘のように刺さった杭にもがき苦しみながら海へと逃げていきました。

数週間後、巨大な伊勢海老のハリボテ看板の残骸が浜辺に打ち上げられ、「イセエビラ」が仲間だと思って海に引きずり込んだのか、それとも屋上に佇む姿が気持ちよさそうだったので、その寝床を奪ったのかは今も不明です。

ヒョウガラヤン(大阪府)

  • 棲息地 大阪の下町
  • ご当地 大阪
  • 種類  おせっ怪獣
  • 必殺技 ナニシトンボイス
  • 弱点  ナットウキナーゼ(怪獣バチルキングは天敵)

大阪の下町には、昔からこどもたちに親しまれていた怪獣がいます。

全身はド派手なヒョウ柄模様で覆われ、頭髪はまるでチリチリパーマなような怪獣は「ヒョウガラヤン」と呼ばれ、こどもたちにしか姿を見せず、どんなこどもに対しても優しく接してくれるのです。

しかし、いざこどもが悪いことをすると奇声を上げて襲ってくるといい、その甲高い声で意味不明な言葉をまくしたてられたこどもたちは二度と悪いことをするのはやめようと誓うのです。

なお、「ヒョウガラヤン」の頭髪部は茶色ですが、まれに紫色の個体も目撃されています。

ウードン(香川県)

  • 棲息地  讃岐地方
  • ご当地  香川
  • 種類   饂飩怪獣
  • モチーフ 讃岐うどん
  • 必殺技  スーパームチムチ
  • 弱点   時間がたつと伸びる

ある夫婦は八十八か所巡りで四国を訪れましたが、最初に入った製麺所でうどんを食べた夫は、あまりの美味しさに憑りつかれてしまいます。次々と製麺所をまわり食べ歩き、一向に次の霊場へ向かうことができません。

とうとう妻は離れ、それでもうどん巡りを続ける夫の前に謎の遍路姿の男が現れ、うどんを分けてくれと鉢を差し出すと、夫は鉢を叩き割ってしまいます。

夫はふと鏡を見ると、自分の髪が白く長く伸びているのに気づき、しかも白髪ではなくうどんの麺だったのです。たちまち夫は巨大化し、怪獣「ウードン」となって暴れまわります。

変わり果てた夫の姿を目にした妻は、それでも変わることのない愛の言葉をかけると、謎の遍路姿の男がお経を唱え、ようやく夫は元の姿に戻ることができました。人々は、あのお遍路は弘法大師様に違いないと噂しています。

人間はこのように、いつ怪獣ウードンになってしまうか分かりません。

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