突然だが想像してみてほしい。
稼ぐ女性アスリートはテニスプレイヤーが大半。
フォーブスが「2014年世界で最も稼いだ女性アスリート」のランキングを公開しました。
1位はテニスプレイヤーのマリア・シャラポワ選手で、賞金670万ドル(約8.3億円)とスポンサー収入2300万ドル(約28.5億円)で合計2970万ドル(約36.8億円)を手にしています。
2位も同じくテニスプレイヤーのセリーナ・ウィリアムズ選手で、賞金1160万ドル(約14.4億円)とスポンサー収入1300万ドル(約16.1億円)で合計2460万ドル(約30.5億円)となっています。
3位にもテニスプレイヤーが続き、キャロライン・ウォズニアッキ選手が、賞金360万ドル(約4.5億円)とスポンサー収入1100万ドル(約13.6億円)で合計1460万ドル(約18.1億円)となりました。
今回発表されたランキングでは2014年発表の2013年ランキングに続いて上位3名をテニスプレイヤーが独占、上位10名でも7名をテニスプレイヤーが占める結果となっており、その他の競技ではカーレース、総合格闘技、ゴルフがランクインしています。
上位10名の顔ぶれ
名前 | 競技 | 合計(万ドル) | 合計(億円) | 賞金・年俸 (万ドル) |
スポンサー (万ドル) |
|
---|---|---|---|---|---|---|
1 | マリア・シャラポワ | テニス | 2,970 | 36.8 | 670 | 2,300 |
2 | セリーナ・ウィリアムズ | テニス | 2,460 | 30.5 | 1,160 | 1,300 |
3 | キャロライン・ウォズニアッキ | テニス | 1,460 | 18.1 | 360 | 1,100 |
4 | ダニカ・パトリック | カーレース | 1,390 | 17.2 | 790 | 600 |
5 | アナ・イバノビッチ | テニス | 830 | 10.3 | 180 | 650 |
6 | ペトラ・クビトバ | テニス | 770 | 9.5 | 590 | 180 |
7 | シモナ・ハレプ | テニス | 680 | 8.4 | 530 | 150 |
8 | ロンダ・ラウジー | 総合格闘技 | 650 | 8.1 | 300 | 350 |
9 | ステイシー・ルイス | ゴルフ | 640 | 7.9 | 240 | 400 |
10 | アグニエシュカ・ラドワンスカ | テニス | 600 | 7.4 | 200 | 400 |
1位:マリア・シャラポワ(テニス)
マリア・シャラポワ選手はけがの影響もあり2013年後半には1試合しか出場できませんでしたが、2014年には復活。自身二度目となる全仏オープンを優勝、生涯五度目となる4大大会優勝を達成しました。
2014年度に賞金として獲得した670万ドルは、2013年度の240万ドルから約3倍にもなっており、また、全仏オープンのタイトルを獲得したことでNikeやHEADといったスポンサーからの多額のボーナスを手にしています。
マリア・シャラポワ選手は他にもCMパートナーとして、エイボン、ポルシェ、タグ・ホイヤー、エビアンなどと契約しています。
2位:セリーナ・ウィリアムズ(テニス)
セリーナ・ウィリアムズ選手は2014年全米オープンに優勝、その後2015年に入り、全豪・全仏・ウィンブルドンと優勝し、4大大会連続優勝という歴史的な記録を残しています。
生涯獲得賞金は7300万ドル(約90.5億円)と、マリア・シャラポア選手の倍にも値し、間違いなく世界でナンバーワンの女子テニスプレイヤーと言えるでしょう。
3位:キャロライン・ウォズニアッキ(テニス)
2010年、20歳の時に世界ランキング1位に達したキャロライン・ウォズニアッキ選手は「無冠の女王」とも言われ、近年ではランキング10位内を維持できないこともありましたが、2014年の全米オープンでは準優勝と復活の兆しを見せています。
また、ゴディバ・チョコレートとのスポンサー契約を結び、ゴディバが初めてスポーツ選手のスポンサーとなりました。
4位:ダニカ・パトリック(カーレース)
インディカー史上初の女性ドライバーとして優勝記録を持つダニカ・パトリック選手は、現在NASCAR(全米自動車競争協会)に参戦しています。
メインスポンサーであるドメイン販売企業・GoDaddyが、2015年をもちNASCARから撤退することを発表しており、2016年からの動向に注目されています。
F1への参戦も噂されるものの、ダニカ・パトリック選手自身は「F1をドライブすることに興味がないわけではないけれども、きちんと取り組むにはアメリカを離れなければならない。それは私とって問題外」と噂を一蹴しています。
5位:アナ・イバノビッチ(テニス)
アナ・イバノビッチ選手は、2008年に20歳で全仏オープンに優勝、世界ランキング1位を獲得しました。しかし、それ以降は成績に安定感を欠く年月が5年近く続きます。
2013年頃から徐々に以前に力を取り戻し、2014年にはツアー4大会で優勝しランキングもトップ5に返り咲いています。
この活躍によりメインスポンサーのアディダスとの契約金は上積みされ、資生堂を新しくスポンサーに迎えています。
6位:ペトラ・クビトバ(テニス)
ペトラ・クビトバ選手は2014年ウィンブルドンに優勝、2011年以来、自身2度目の栄冠を手にしています。ウィンブルドンでの優勝により300万ドルを獲得、スポンサーのNikeとウィルソンからの多額のボーナスを獲得しました。
7位:シモナ・ハレプ(テニス)
2014年はツアー2勝に加え、全豪オープンでベスト8、全仏オープンでは準優勝とグランドスラムで活躍し、マリア・シャラポワ選手と3時間越えの死闘を演じた全仏決勝により、その名と実力を広く世界に知らしめました。
2015年もツアーで3勝しており、更なる活躍が期待される選手です。
8位:ロンダ・ラウジー(総合格闘技)
UFC世界女子バンタム級王者であるロンダ・ラウジー選手は、その強さゆえに「男子選手との対戦」が取りざたされることがあり、UFCの代表であるダナ・ホワイト氏も「男子選手との対戦もあり得る」と発言しています。
しかし、ロンダ・ラウジー選手自身は、「現実的ではない。男が女を殴る事は許容されるべきじゃないし、本当に馬鹿げたアイデア」と反対しています。
2015年に公開された映画「ワイルド・スピード SKY MISSION」にも出演し、出版した本もベストセラーになるなど幅広い活動を行っています。
9位:ステイシー・ルイス(ゴルフ)
2014年のステイシー・ルイス選手は、LPGA年間賞金女王、平均最小ストローク賞、年間最優秀選手賞の3冠を達成し、年間賞金女王は初めての受賞、年間平均最小ストローク賞は2013年に引き続き2度目の受賞、年間最優秀選手賞は2012年以来2度目の受賞となりました。
10位:アグニエシュカ・ラドワンスカ(テニス)
2012年にはウィンブルドンで準優勝を果たすなどランキング1位に迫る活躍を見せましたが、2014年はツアー1勝のみにとどまりました。
2013年度ランキング
名前 | 所属チーム | 合計(万ドル) | |
---|---|---|---|
1 | マリア・シャラポア | テニス | 2,440 |
2 | 李娜 | テニス | 2,360 |
3 | セリーナ・ウィリアムズ | テニス | 2,200 |
4 | キム・ヨナ | フィギュアスケート | 1,630 |
5 | ダニカ・パトリック | カーレース | 1,500 |
6 | ヴィクトリア・アザレンカ | テニス | 1,110 |
7 | キャロライン・ウォズニアッキ | テニス | 1,080 |
8 | アグニエシュカ・ラドワンスカ | テニス | 680 |
9 | アナ・イバノビッチ | テニス | 640 |
10 | ポーラ・クリーマー | ゴルフ | 550 |
2012年度ランキング
名前 | 所属チーム | 合計(万ドル) | |
---|---|---|---|
1 | マリア・シャラポワ | テニス | 2,900 |
2 | セレーナ・ウィリアムス | テニス | 2,050 |
3 | 李娜 | テニス | 1,820 |
4 | ヴィクトリア・アザレンカ | テニス | 1,570 |
5 | タニカ・パトリック | カーレース | 1,500 |
6 | キム・ヨナ | フィギュアスケート | 1,400 |
7 | キャロライン・ウォズニアッキ | テニス | 1,360 |
8 | アグニエシュカ・ラドワンスカ | テニス | 740 |
9 | アナ・イバノビッチ | テニス | 700 |
10 | ポーラ・クリーマー | ゴルフ | 550 |