はしか(麻疹)が日本で「撲滅」世界保健機構が認定

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突然だが想像してみてほしい。
撲滅とはいえ、安心しきるのは危険。

世界保健機構(WHO)は3月27日、日本についてはしか(麻疹)の「排除状態」にあると認定し、厚生労働省が発表しています。「排除状態」は日本由来のウイルスによる感染が3年間確認されない場合に認定されます。

はしかは高熱や全身の発疹などが出るウイルス感染症で、伝染力が非常に強く、合併症として肺炎などを引き起こし死亡に至ることもあります。

日本では2007年に10代から20代の若者を中心にはしかが大流行し、海外から「はしか輸出国」と批判されたことにより、2015年までの排除認定を目指した対策が進められてきていました。

対策の一環として、2008年度からはワクチンの定期接種の対象を通常1歳と小学校入学前から、中学1年と高校3年にも時限的に拡大して実施し、5年間で約1000万人以上がワクチン接種を受けました。

その結果、2000年前後は年間20~30万人と推計されていた患者数は近年では年間数百人程度に減少しており、またウイルスの遺伝子検査では、日本に土着したウイルスではなく海外から持ち込まれたウイルスであると判断されていました。

世界保健機構の西太平洋地域事務局では2014年にオーストラリア、韓国など4カ国の排除を認定しており、今回は日本の他にブルネイ、カンボジアも認定しています。

岡部信彦・川崎市健康安全研究所長は「『はしか輸出国』と言われたことをきっかけに、多くの人がはしかの危険性やワクチンの重要性を理解するようになった。排除認定は、保護者、行政、医療などの地道な取り組みのたまもの。一方、アジア全体ではまだ落ち着いておらず、海外から持ち込む発生はある。ワクチンによる予防と継続的な監視は必要だ。」と継続した取り組みの重要性を指摘しています。

<はしか>日本で「撲滅」 WHOが認定
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150327-00000046-mai-soci

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はしか(麻疹)

はしか(麻疹)はウイルス感染症の一種で、伝染力が非常に強く世界保健機関(WHO)の推計では2004年の全世界の患者数は約50万人とされており、東南アジア、中近東、アフリカで多く発生しています。

はしかの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染とされており、感染力は非常に強く免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。

感染後約10日後に発熱や鼻水といった風邪に似た症状が現れ、2~3日後に39度以上の高熱と発疹の症状が現れます。発疹は3日程度持続し、肺炎や中耳炎など合併症状を引き起こすことが多くみられます。

かつては幼少期にはしかに感染し自然に免疫を獲得しており、またワクチンの予防接種も行われていました。しかし、ワクチン接種率の上昇で自然に感染することが少なくなり、予防接種を受けたことがない人が現れはじめたことで、日本での2007年の大流行につながっています。

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