「梅田ダンジョン」地下街で遭難する観光客続出、あなたは攻略できる?

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突然だが想像してみてほしい。
あなたは世界有数の都市型迷路を迷うことなくそうはできるか。

「リアルダンジョン」とも称されるほどに複雑に入り組んだまるで迷路のような地下街は、東京の新宿と大阪の梅田が有名で、「世界有数の都市型迷路」とまで言われ注目を集めています。複数の地下鉄や地下街などが絡み合った複雑な構造にどうしてなってしまったのでしょうか。

大阪・梅田の地下に広がる地下街は複雑に入り組んでおり、「梅田ダンジョン」や「世界有数の都市型迷路」などとその複雑さに注目が集まる一方で、地図を片手に右往左往するものの目的地に辿り着けない外国人旅行客が続出しています。

また、日本人観光客でも「遭難」しているケースが多発しているといい、東京の新宿駅と渋谷駅の構造を再現したスマートフォン向けロールプレイングゲーム「新宿ダンジョン」「渋谷ダンジョン」に続き、梅田駅も同じくゲームアプリの開発の動きも出ています。

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広がる「迷子」外国人旅行客救出活動

梅田は大阪観光の玄関口ともいえる場所で、多くの買い物客で賑わいますが、外国人旅行客も例外ではありません。

しかし、その複雑な構造の地下街は非常に難解で、特に日本語に不慣れな外国人旅行客にとってはまさしく「ダンジョン」へと踏み込んだ気持ちとなることでしょう。

ある外国人旅行客らは、ヨドバシカメラを目指して地下鉄でやってきたものの行き方がわからず、一度地上へと出てみたもののやはり迷ってしまい、通行人へと尋ねると地下から言ったほうが早いと教えられ再び地下へと戻ったものの結局「迷子」になってしまったといいます。

外国人旅行客らは「あっちだこっちだとグループでけんかになって困った」と苦笑いし、「日本人はよくこんな地下街を迷うことなく移動できるね」と驚いきの声を上げました。

そんな「迷子」が続出する梅田周辺で、外国人旅行客らを手助けする活動が広がりつつあります。

地元商店街組合などで構成する「キタ歓楽街環境浄化推進協議会」では、2013年から「梅田まち案内エスコート」という活動を実施し、道に迷っている観光客らに声を積極的にかけ、目的地まで案内する取り組みを行っています。

協議会によると、年々外国人旅行客を案内する割合が増えているといい、9月のシルバーウィーク初日では約250件案内したうち2割が外国人で、多い時には4割をも占めたといい、こうした状況を踏まえ今夏は外国語学校の学生らも授業の一環として活動に参加しました。

協議会の関係者は「観光客に大阪で楽しい時間を過ごしてもらえるよう、大阪人が持つおせっかいの力を発揮している」と話しています。

インターネットに「梅田ダンジョン攻略情報」

梅田の地下街で「迷子」になるのは外国人に限ったことではなく、Twitterなどでは連日のように日本人が「梅田ダンジョン」について、「どこから出たらいいのか全くわからない」「難易度が高すぎる」などと「攻略失敗」をつぶやいています。

さまざまな事柄をユーモアに解説する「アンサイクロペディア」では、梅田の地下街を「世界有数の都市型迷路」と評し、「素早く目的地へ向かう競技であるオリエンテーリング」だとするならばどのようなルートで進むのが正しいのかと攻略情報を掲載しています。

オリエンテーリングのルートを「阪急梅田駅から入り、堂島のジュンク堂へ行く」と設定した場合、まず阪急梅田駅の2階改札から出るか3階改札から出るかが最初の難関であるとし、間違えるといきなり遭難してしまうと指摘します。

また、その後のルートも何通りもあるとしながらも、「どの選択肢も見通しが利かないので、一度迷ったら本当の『迷宮入り』になってしまう。」と紹介しています。

梅田地下街:アンサイクロペディア

「梅田ダンジョン」の攻略が難しい理由

梅田の地下街は、地下街と地下鉄駅、地下通路とビルの地下階などからなる複合施設であることに加え、地下道が碁盤目状に整備されておらず交差点も直角ではないこと、地下1階と2階の2層構造になっていることなどが複雑さに拍車をかけています。

梅田の地下街は昭和17年にJR大阪駅南側に地下道が出来て以降、地下街やビルの地下階が次々と連結して拡大していき、同じ地下1階でも傾斜した地形であるために平行に連結できない場所があったほか、地上の道路に合わせて地下道も斜めとなったこと、さらには地下街や地上ビルの管理が別会社であったことも災いしました。

平成以降、鉄道会社や地下街管理会社では案内表示の統一や共通マップの作成を進め、平成21年からは鉄道会社らの協力で外国人旅行客らに向けて多言語に対応した案内マップを駅や案内所で配布しています。

しかし、共通マップがあるとはいえ地下街そのものは平たんではなく階段で上り下りが必要であったりする必要もあり、ある案内所のスタッフは「途中で迷うのも無理はない」と難しさを打ち明けました。

心理学から見た攻略方法

「地下街は地上のように遠くが見渡せず、頭の中で位置関係のイメージを作りにくい」と方向音痴などについて認知科学の観点から研究する成城大の新垣紀子教授(心理社会学)は分析します。

地上であれば高いビルや建物、山や太陽など自然の風景を頼りにして自分の向きや位置を大まかに把握することができますが、地下街ではそれらの目印がないために現在地を見失いやすくなります。

また、「人間は曲がり角を直角に近い角度で捉える傾向がある」と新垣紀子教授は説明し、直角ではない交差点が多い梅田のような地下街は特に方角や距離感のイメージをつかみにくいのだといいます。

それらを踏まえ、「地図と自分自身の居場所を対応させずに移動すると迷いやすい。紙の地図だけではなくGPS機能のあるスマートフォンなどを活用し、方角や位置を把握することが大切」とアドバイスしています。

広大な「梅田ダンジョン」はJRや阪急、阪神など異なる6つの駅が乗り入れているほか、百貨店やショッピングモールが立ち並び、地下道で連結しています。

「梅田ダンジョン」の攻略は、雨の日でも快適に移動できることにつながります。梅田に立ち寄った際にはゲーム感覚で移動を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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