リニア中央新幹線が本格着工、品川・名古屋間の9割はトンネル

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突然だが想像してみてほしい。
リニアが実現に向けて、ようやく動き出す。

JR東海は、2027年(平成39)に東京(品川)-名古屋間での開業を目指すリニア中央新幹線について、8月27日より本格的に着工したことを明らかにしました。

着工したのは「最難関」とされる南アルプスを貫く25kmにもおよぶトンネルのうち、東端にあたる山梨県側の工事区間7.7km部分で、大成建設と佐藤工業、銭高組の共同企業体(JV)と工事契約を結び、工事期間は2025年10月末までの約10年間となっています。

山梨県、静岡県、長野県にまたがる南アルプストンネルは、最大で地表から1400mの深さを掘り、地下水も多いことから過去に類を見ない難工事だとされています。

JR東海は2014年12月に、品川、名古屋の両駅で準備工事を開始していましたが、本格的な工事は南アルプストンネルが最初となります。柘植康英社長は「全線で最初の本格的な工事で、広い意味での着工といえる」と話しています。

南アルプストンネルの西橋にあたる長野県側の工事区間(8.4km)についても入札手続きが開始されており、いよいよリニアの本格的な始動に向けて最初の一歩といえそうです。

超電導磁気浮上方式を採用して時速500kmで走行するリニア中央新幹線は、品川-名古屋間を40分で結び、名古屋-大阪間は2045年の開業が目指されています。

超電導リニアによる中央新幹線計画:JR東海

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リニア品川-名古屋間の全長9割はトンネル

リニア中央新幹線は、場所により標高2000mを超える南アルプス、中央アルプスにトンネルを建設し、東京と名古屋を直線的に結びます。また、用地確保が難しい大都市圏については、公共事業であれば地権者へ保障する必要のない「大深度地下」を活用し、トンネルが建設されます。

このため、品川-名古屋間の約285kmのうち、約88%にもおよぶ約250kmがトンネル区間となる予定です。

もっとも長いトンネルは約37km

区間のうち最も長いトンネルとなるのは以外にもアルプスを貫くトンネルではなく、「品川駅」から神奈川県相模原市の橋本付近に設置される「神奈川県駅」間の長さ36,924mの「第一首都圏隧道」となり、このうち約35,000mは大深度地下の利用となります。

また、「神奈川県駅」の先は長さ3645mの「第二首都圏隧道」が続き、「品川駅」と「神奈川県駅」は地下駅のため、実質的には「品川駅」から「第二首都圏隧道」の出口となる相模原市緑区大島付近の相模川橋梁まで約42kmがトンネル区間となります。

42kmものトンネルというとずいぶん長い時間がかかるように思えるかもしれませんが、リニアは最高速度500km/h。品川-名古屋間の約285kmをおよそ40分で走り抜けるため、42kmのトンネルといえど10分もかからないのです。

次に長さが2番目となるトンネルは「第一中京圏隧道」で34,210m、このうち大深度地下は約20kmです。この区間は岐阜県可児市から名古屋駅をつなぐことになります。

3番目は「南アルプス隧道」で25,019m、山梨県南巨摩郡早川町から長野県下伊那郡大鹿村まで、4番目は「中央アルプス隧道」で23,288m、長野県飯田市から岐阜県中津川市までをつないでいます。

リニア中央新幹線はほぼトンネル内での走行となり、車窓から景色を楽しめる可能性があるのは甲府盆地付近の約20km、長野県飯田市付近の約4km、岐阜県中津川市付近の約4kmなど、一部に限られそうです。

もっとも高い場所は1200m

リニア中央新幹線の最高地点は「南アルプス隧道」内の静岡、長野県境付近で標高は1200m強となり、JRでもっとも高いところを走る路線である山梨・長野県を走る小梅線の標高1375mに次ぐ、JRで2番目に高い場所を走る路線となります。

中央新幹線(品川・名古屋間)の工事実施計画(その1)の認可について:国土交通省

リニアの駅

リニア中央新幹線の品川-名古屋間の駅は、6駅となっています。

  1. 品川駅(地下) (併設:東京都港区港南)
  2. 神奈川県(仮称)駅(地下)(新設:神奈川県相模原市緑区橋本)
  3. 山梨県(仮称)駅(地上) (新設:山梨県甲府市大津町字入田)
  4. 長野県(仮称)駅(地上) (新設:長野県飯田市上郷飯沼)
  5. 岐阜県(仮称)駅(地上) (新設:岐阜県中津川市千旦林字坂本)
  6. 名古屋駅(地下) (併設:愛知県名古屋市中村区名駅)

品川駅と神奈川県駅、岐阜県駅、名古屋駅については他の鉄道路線との乗換駅になると思われ、長野県駅については、JR飯田線の線路と近い場所へ設置されることになりますが、飯田線にも駅が設置され、乗換駅になるかは現在のところ未定です。山梨県駅は在来線から離れています。

また、車両基地は「関東車両基地(仮称)」として神奈川県相模原市緑区鳥屋(宮ヶ瀬湖の北側)に、「中部総合車両基地(仮称) 」が岐阜県中津川市千旦林(岐阜県駅付近)に新設される計画です。

「中部総合車両基地(仮称) 」は車両の整備拠点を兼ねた大規模のものになる予定です。

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