突然だが想像してみてほしい。
顔の見えない相手に自分の情報を簡単に教えるべきではない。
LINE株式会社は8月4日、公式ブログで「LINE」のなりすましを行う新しい手口が登場したとして注意を呼び掛けています。
最近報告された事例として、友人や知人に成りすましたLINEのアカウントから「携帯番号教えて。そして、ラインの確認メッセージを認証してもらえる?」と電話番号を尋ねるメッセージが届き、友人だからと信用して携帯電話番号を返信してしまうと「四桁のPINコードが届いたら、送ってね。」とパスワードである4桁のPINコードの送信を要求するメッセージが届きます。
PINコードを教えてしまうと、「新しいLINEアカウント」が作成されてしまい、今まで使用していたLINEアカウントは使用できなくなります。
これまでに送受信したメッセージが他人に見られたりすることはありませんが、新しく作られたLINEアカウントは詐欺などに利用されることが考えられます。
LINEに限らず、SNSやその他のメッセージツールでも同様の手口が確認されており、安易に電話番号やPINコードを教えないことが重要です。
LINEでは、現在使用しているスマートフォンとは異なる端末からの電話番号認証が行われた際に、元のアカウントに以下のようなお知らせを送信するという対策をとっています。
たとえ身内や親しい友人であっても、LINEなどのメッセージツールで電話番号やパスワード、PINコードなどの認証番号を聞かれた場合は、「なぜ、その情報が必要なのか?」「その情報を何に使うのか?」と理由を確認することが必要です。
また、LINEでメッセージをやり取りしている人が「本人」ではない場合も考えられます。個人情報など重要なことを伝える際には、「本人に直接会う」「電話で本人確認をする」といったことも大切です。
LINEやSNSのメッセージ交換で気を付けなければならないこと
LINEは家族や友人などと簡単に連絡を取り合える便利なツールです。しかし、便利で簡単であるがために悪用されてしまうことは少なくありません。
自分は大丈夫、と過信することが一番危険です。
たとえば友人のアカウントから「○○を買ってほしい」「お金を振り込んでほしい」などと金銭に関するようなこと、「電話番号を教えてほしい」「○○をしてあげるからPINコードを教えてほしい」など個人情報に関することなどは、LINEで済ませようとせずに電話や直接会って理由を聞くことも大切です。
また、よく知らない人とLINEのIDを交換したり、QRコードを教えてしまうことも安易に行ってはいけません。自分を危険の目にさらさないために、個人情報は正しく管理するべきです。