かるた名人・クイーン位決定戦、ひとり練習で強くなれるのか

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突然だが想像してみてほしい。
真剣な眼差しで標的を見つめ、その瞬間が訪れたとき、素早く手を出す格闘技を。

2015年1月11日に小倉百人一首競技かるたの日本一を競う「第61期名人位・第59期クイーン位 決定戦」が滋賀県大津市にある近江神宮で開かれます。

近江神宮では小倉百人一首の巻頭歌「秋の田の かりほの庵の とまをあらみ わが衣手は 露にぬれつつ」を詠んだ天智天皇が祀られており、そのゆかりとして「かるたの殿堂」とも呼ばれています。名人位・クイーン位決定戦の他にも競技かるたの大会を開催し、最近では漫画「ちはやふる」の人気もあって、かるた人気が盛り上がっています。

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かるた名人位戦出場者は

今年のかるた名人位は岸田諭名人と対春野健太郎5段の5番勝負となります。岸田名人は篠山かるた協会に所属の27歳で、59期、60期と名人位連覇を果たしており、3連覇をかけての名人位防衛戦です。対戦相手の特徴を見極めたうえで臨機応変に対応するという柔軟性のあるかるたが持ち味とされています。

一報、挑戦者の春野5段は東京大学かるた会に所属の35歳で、大学から競技かるたをはじめられ、それまでのスポーツ経験を生かしたかるたを発揮して活躍されています。

かるたクイーン位戦出場者は

クイーン位は昨年10連覇を達成した楠木早紀永世クイーンが、10連覇を区切りとして第59期のクイーン位決定戦への出場を辞退したため、東西予選の勝者である坪田翼6段と山添百合6弾による3番勝負となります。

坪田6段は東京東会所属の32歳で、札際のスピードが速く攻守に無駄がないとされ、「理想的なかるた選手」として称されています。

一報の山添6段は京都府かるた協会所属の23歳、逆境に強く大一番でも物怖じしない落ち着きが特徴と言われています。

かるたの練習はどうしている?ひとりでも強くなれるのか

今回の名人位・クイーン位決定戦出場者のかるた歴と年齢を見てみましょう。

  • 岸田名人(27歳)かるた歴22年
  • 春野5段(35歳)かるた歴17年
  • 坪田6段(32歳)かるた歴24年
  • 山添6段(23歳)かるた歴15年

さすがに競技かるた日本一を決める大会だけあって、キャリアも皆さん長く、5歳~8歳の間にはじめられた方がほとんどです。唯一、春野5弾は大学入学後から競技かるたに取り組み18歳からの競技人生スタートとなっています。

実際のところ、かるたをはじめるにはどうしたら良いのか、練習はひとりでできるのか?など疑問点がいくつかありますね。

かるたをはじめるには

学生などであれば部やサークルとして競技かるたの活動をしているところも増えているようですので、一番敷居も低く、実際に活動している方に話を聞いてみるのが良いのではないでしょうか。

すでに社会人などで学校には関わりがない場合は、地域ごとに「かるた会」という全日本かるた協会の支部がございますので、どのような活動をされているのか見学してみることをお勧めします。名人位選やクイーン位選に出場される方もかるた会に所属しておられるので、タイミングが合えばその強さを間近に見られるかもしれません。

全日本かるた協会
http://www.karuta.or.jp/index.html

強くなる練習方法は

競技かるたの模様をテレビでご覧になられた方は、動きが素早く瞬発力勝負だと感じられるのではないでしょうか。しかし、瞬発力を生かすためには記憶力・集中力も決して欠くことはできません。かるたの強くなる練習法について、かるたの強い人から読み取っていきたいと思います。

10連覇を達成した楠木早紀永世クイーンは強くなるための5つの要素として、記憶力、集中力、かけひき、瞬発力、メンタルの強さを挙げておられます。記憶力と集中力、瞬発力について抜粋すると、

楠木早紀・競技かるたクイーンのメンタル術
http://shuchi.php.co.jp/article/1359?

「記憶力」で大切なのは、なんといっても「瞬時の暗記力」です。札を並べ終えたあとの15分間で、自陣と敵陣に並んだ50枚の札の場所をすべて、しっかりと暗記するのです。

「集中力」で大事なのは「感じの速さ」。上の句が読み上げられた瞬間、1音目を正確に聴き取る能力です。

「瞬発力」とは、上の句が読み上げられたら瞬時に札を取りにいく反射神経、相手の隙を見逃さずに衝く一瞬の直感力や判断力などです。

競技かるたがスポーツのようであり、格闘技のようだと伝わってきませんか。心技体をそろえるという意味でも地道な練習が上達の近道と言えるのかもしれません。

ひとりで練習するには

誰かいないとかるたの練習にならない、と諦めず「記憶力」「集中力」「瞬発力」を鍛えることができ、なおかつひとりでもできる練習方法はたくさんあります。

「記憶力」を高めるための練習

「札覚え」という基本的な練習方法があります。子供のころに百人一首を覚えた経験はあるかと思いますが、同じように下の句をみて上の句を声に出して覚えていく練習を繰り返すことにより、視覚と聴覚を結びつけ記憶を強化していきます。

また、競技においては札の配置が変化していくので、ひとりでの練習の際には札を裏返しにして札覚えをする、というように組み合わせて記憶力の強化を図っていきましょう。

「集中力」の低さは反応の遅さにも繋がります。ひとりでの時こそしっかりと練習し鍛えておきたいところです。意識的なオンオフの切り替えは集中力を高めることになりますので、競技かるたで用いる時間を考慮し、15分間「記憶力」の練習を行い、5分は全く違う練習を、また15分間「記憶力」を練習する、というようにメリハリをつけると効果的です。

試合時間の90分間単位でも同じように別の練習と組み合わせ、集中力プラスアルファを鍛える練習にもなり、あえてひとりで部屋にこもるのではなく、ご家族のいる場所などで賑やかな場所でも練習することでより集中力は高まります。

「瞬発力」を有効に活かすためには自分に合った構えを習得することが大事です。札を実際に並べてみて、方向や遠近にかかわらず素早く動き出せる構えを確認してみてください。その構えから札を取る練習を繰り返し反復することで瞬発力は鍛えられます。

また、体力も必要です。これこそが簡単にできるひとり練習ですので、しっかり体力をつけて競技かるたに挑みましょう。

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