【訃報】柔道オリンピック金メダリスト斉藤仁さん死去

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突然だが想像してみてほしい。
世界を圧倒した柔道家が病に勝てず、若くして旅たつ悲しみを。

ロサンゼルスオリンピック、ソウルオリンピック柔道競技男子95kg超級金メダリストである「斉藤 仁(さいとう ひとし)」さんが2015年1月20日、お亡くなりになりました。

2013年に胆のうを患い闘病生活をしておられましたが、2014年夏に体調を崩し年末にはさらに悪化、肝内胆管がんで54歳と若くして永眠されました。

ご冥福をお祈りいたします。

斉藤 仁 (さいとう ひとし、1961年1月2日 – 2015年1月20日)は、日本の元柔道選手。ロサンゼルスオリンピック、ソウルオリンピック柔道競技男子95kg超級金メダリスト。現在柔道コーチ、国士舘大学体育学部教授で同大学柔道部監督。青森県青森市出身。段位は七段。

斉藤仁 – Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%89%E8%97%A4%E4%BB%81

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肝内胆管がんとは

肝内胆管がんは、肝臓に発生する悪性腫瘍の中で2番目に多く、発症率や死亡率は近年世界的に増加しています。

肝内胆管がん(胆管細胞がん)とは、肝臓で作られた胆汁を十二指腸まで送り出す働きを持つ胆管の、肝臓内にある部分にできたがんのことです。

肝がんとともに
http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/cancernavi/kangan/treat/post_7.html#1

原因として肝内結石症、硬化性胆管炎などがあるといわれており、最近では肝炎ウイルスも原因のひとつと考えられているようです。脂肪分の摂りすぎや肥満が危険因子として挙げられ、胆石や糖尿病のある人は発症頻度がやや高いとして知られています。

症状が現れにくい特徴で、症状が出た時にはすでにがんが進行している場合が多く、治療法として抗がん剤など投薬による内科的治療は困難で、現状では外科的な切除しかありません。また、がんを全て切除できた場合でも5年生存率が40%、切除できなかった場合は10%ほどとなっており、非常に予後が悪いがんと言えます。

女優の川島なお美さんも、肝内胆管がんで2014年1月に12時間にも及ぶ手術を受けておられますが、無事仕事にも復帰されています。

斉藤 仁さんの実績

1984年のロサンゼルスオリンピック95キロ超級で金メダルを獲得し、全日本柔道選手権大会で9連覇を果たした山下泰裕さんの引退後は、日本柔道のエースとして期待されておりましたが、度重なる怪我により限界説がささやかれました。

しかし1988年のソウルオリンピックで95キロ超級を見事に連覇。同大会で柔道競技唯一の金メダルとなりました。

斉藤さんが出場する95キロ超の階級まで日本人選手は金メダルを逃しており、東京オリンピックから続いていた日本人選手の金メダル連続獲得記録の継続が斉藤さんに託されるという重圧のかかる状況で、金メダルを獲得、エースとしての貫録を見せつけたのでした。

ライバル山下泰裕さん

山下泰裕さんが達成した1977年からの全日本柔道選手権大会9連覇、最後の3年間は斉藤さんとの決勝でした。

すでに世界選手権を2連覇し向かうところ敵なしといった感のある山下さんは、3歳年下である斉藤さんの台頭に「闘争心に再び火が付いた」と回想されています。

通算8戦8勝と数字上は山下さんの圧勝でしたが、ともにロサンゼルスオリンピックで金メダルを獲得し、ライバルとして切磋琢磨しあった結果と言えるのでしょう。

斉藤 仁さんの引退後、指導者として

1988年ソウルオリンピック後に引退された後は、指導者として国士舘大学柔道部コーチ、全日本柔道連盟男子強化ヘッドコーチとして活躍されておられました。そして2004年アテネオリンピック、2008年北京オリンピックの両大会で男子柔道代表の監督を務めました。

指導者としてもアテネオリンピック100キロ超級金メダリスト鈴木桂治さん、北京オリンピック100キロ超級金メダリスト石井慧さんなどを育てる実績を残し、2012年からは全日本柔道連盟強化委員長を務めるなど日本柔道を支えてきました。

石井さんは「オリンピックのプレッシャーなんて斉藤先生のプレッシャーに比べたら、への突っ張りにもなりません。」と厳しい指導であったことをうかがわせるも、プロの格闘家に転向した後もエールを送り続けた、と優しい一面も見せておられたようです。

次男の立くんは東京オリンピックで父に並ぶか

斉藤仁さんの次男である立(たつる)くんは小学6年生にして174cm、116キロ、足のサイズは30cmと恵まれた体格を活かして全国大会で優勝するなど期待されています。

国士舘大監督を務める斉藤さんの弟子である、アテネオリンピック100キロ超級金メダリスト、鈴木桂治さんは「個人的な思いをいえば、息子さん2人を国士舘で預かって、国士舘の柔道を継承してもらいたい」と話し、父から弟子へ、弟子からその息子へとバトンが引き継がれて行くのでしょうか。

2020年の東京オリンピックでは18歳、偉大な父に並ぶことができるのでしょうか。

いつか、自分で自分に金メダルをかけてあげたい。

自分の人生には、3つの金メダルがあると思っているんです。1つは柔道選手としてもらった金メダル。2つ目は指導者として教え子が獲ってくれた金メダル。で、3つ目はこれからなんだけど、自分で自分に金メダルをかけてあげられるような人生を歩んでいきたいと思っていて。今まで柔道から学ばせていただいたことを柔道界に還元するのは当然で、これからは柔道界に限らず、広く世の中に向けて恩返ししていきたいんです。おこがましいかもしれませんが、それができたときに初めて、自分に金メダルをあげられる気がしています。

DODAチャレンジ
http://doda.jp/challenge/interview/002_2.html

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