サッカースタジアムに無料Wi-Fi導入で観戦スタイル変化

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突然だが想像してみてほしい。
至るところでWi-Fiが利用でき、サービスの囲い込みが進められている。

J1リーグの川崎フロンターレとNTTブロードバンドプラットフォームは、川崎フロンターレのホームグラウンドである等々力陸上競技場で6月7日に開催されたJ1リーグ・1stステージ第13節の湘南ベルマーレ戦で、Jリーグ初となる来場者向け無料Wi-Fiサービス「FRONTALE FREE Wi-Fi」の提供を開始しました。

「FRONTALE FREE Wi-Fi」は、NTTブロードバンドプラットフォームが通信インフラを構築し、川崎フロンターレが提供元となっています。

2015年3月に完成した等々力陸上競技場の新メインスタンドにWi-Fi用アンテナを常設することで、メインスタンドの85%で利用が可能だとしています。また、サービス提供開始日となった6月7日は特別に、ゴール裏やバックスタンドにもアンテナを仮設し、スタジアム全体で無料Wi-Fiが利用できるようになっていました。

スタジアムの来場者は、スマートフォンやタブレット端末からWi-Fiを利用することができ、初回のみメールアドレスを登録することで、1回あたり30分まで利用でき、以後10回まで利用ができます。

「FRONTALE FREE Wi-Fi」からは、スカパー!が運営しJ1・J2全試合のライブ配信やハイライト動画などを提供するアプリ「Jリーグオンデマンド」(通常は月額税込2,962円)の利用がすべて無料となります。

また6月7日の試合限定で、「FRONTALE FREE Wi-Fi」から接続されるポータルサイトを用意し、川崎フロンターレに所属する中村憲剛選手によるクイズ映像を配信し、正解者の中から抽選で当日の試合入場時に選手が着用したTシャツをプレゼントするなど、オリジナルコンテンツを提供していました。

スタジアムのICT化で観戦スタイルが変わる!? 川崎フロンターレがJリーグ初の無料Wi-Fiを導入
http://www.rbbtoday.com/article/2015/06/08/132030.html

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Wi-Fiを活用する欧米プロスポーツに続くか

Jリーグの試合でもNTTドコモやKDDI/auなど携帯キャリアがWi-Fi環境を提供し、スタジアムで利用できるケースは存在していましたが、Jリーグクラブがサービス提供者となり、キャリアフリーで誰でもが利用できる無料のWi-Fiを提供するのは初めてのことになります。

無料Wi-Fiサービスの提供開始に当たり、NTTブロードバンドプラットフォームがJリーグに導入提案したところ、川崎フロンターレを紹介されたことがきっかけだとしており、NTTブロードバンドプラットフォームが等々力陸上競技場の所有者である川崎市に許可を取り、川崎フロンターレとともに運営を開始しています。

NTTブロードバンドプラットフォームではすでにプロ野球の西武ライオンズの本拠地、西武ドームでも同様の無料Wi-Fiサービス提供の実績があり、他社の提供でプロ野球の他球団もスタジアム内に通信インフラを構築し、サービスを展開する「ICT化」が導入されています。

欧米のプロスポーツ、特にアメリカのメジャーリーグやアメリカンフットボールのスタジアムでは、当たり前のように無料Wi-Fiサービスが提供されているとして、NTTブロードバンドプラットフォームの担当者は指摘しており、アメリカのスタジアムに来る人々の約4割が、スタジアムでWi-Fiを利用しているといいます。

スタジアム内で利用できる専用アプリが提供され、たとえば試合中にドリンクや食べ物をアプリからクレジット決済で注文すると、売店に設けられた「優先列」に並ぶことができ、アプリでの決済時に表示されたQRコードを表示すると、混雑に巻き込まれずに商品を受け取ることが可能となっています。

コンテンツ充実で利用者の満足度向上へ

欧米やプロ野球での導入が進む中、Jリーグ全体でICT化が進まない背景として、NTTブロードバンドプラットフォームでは、「Jリーグクラブが自前のスタジアムを所有していない(多くは行政が所有者)」、「プロ野球などと比べてホームスタジアムで開催する試合数が少ない(J1リーグでは年間17試合程度)」の理由により、クラブが積極的に投資することが難しいとしています。

しかし、Jリーグクラブ側も今回の導入を契機に、集客や来場者の満足度向上を図り、海外での事例のようにビジネスに繋げていきたい考えを示しています。

川崎フロンターレのサッカー事業部副事業部長の平戸聡氏は、スタジアムの来場者のみが受けられるサービスの特徴を踏まえ、「“特別感”のあるコンテンツを提供したい。独自のアプリなどを含め、物販、飲食などは検討中」としています。

現在、等々力陸上競技場でWi-Fiアンテナを常設しているのはメインスタンドのみですが、「今年度中など、なるべく早めにスタジアム全体で提供できるようにしたい」と平戸氏は話しており、川崎フロンターレでは自らがサービス提供者となることで、等々力陸上競技場で開催されるJリーグ以外のイベント、陸上競技大会などその他でも、通信インフラを提供し収益に繋げていくことを検討しています。

また、NTTブロードバンドプラットフォームでは、川崎フロンターレに続き、他のJリーグクラブともWi-Fi導入に向けて活動しており、国内スタジアムにおけるICT化をさらに進める意向です。

2020年の東京オリンピック・パラリンピックを視野に入れ、新たに建設される国立競技場のICT化についても、ノウハウを生かし「まだ先になると思うが、ぜひ手を挙げたい」と意欲を見せています。

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