突然だが想像してみてほしい。
海外競馬の馬券も気軽に買えるようになり、より日本馬の応援に身が入るか。
農林水産省は11月7日、2016年度以降に実施される予定である海外競馬の馬券発売について、対象となる24レースを発表しました。
対象となったのは凱旋門賞やドバイワールドカップといった馴染み深いレースに加え、日本馬がこれまでに出走した実績などが考慮されています。
農林水産省では12月6日まで意見を募集しており、早ければ2015年中に海外競馬の馬券が発売される指定レースが告示される見込みです。
日本中央競馬会(JRA)では指定レースの告示を受け、実際にどのレースの馬券を発売するかを検討し、各国の競馬主催者との映像権利やレース結果の確認方法など提携契約の手続きを進めることになります。
実際に海外競馬の馬券が発売されるのは、日本と異なり最多出頭数が18頭を超えるレースなどもあり、新たなシステム開発が必要なため、2016年秋以降が予定されています。
海外競馬の馬券発売対象レース候補
- チャンピオンS(アイルランド)
- ブリーダーズカップ クラシック(アメリカ)
- ブリーダーズカップ ターフ(アメリカ)
- アルクオーツスプリント(アラブ首長国連邦)
- ドバイゴールデンシャヒーン(アラブ首長国連邦)
- ドバイシーマクラシック(アラブ首長国連邦)
- ドバイターフ(アラブ首長国連邦)
- ドバイワールドカップ(アラブ首長国連邦)
- コーフィールドカップ(オーストラリア)
- メルボルンカップ(オーストラリア)
- ジョージライダーS(オーストラリア)
- クイーンエリザベスS(オーストラリア)
- ドンカスターマイル(オーストラリア)
- インターナショナルS(イギリス)
- キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(イギリス)
- プリンスオブウェールズS(イギリス)
- ジャックルマロワ賞(フランス)
- 凱旋門賞(フランス)
- クイーンエリザベス2世カップ(香港)
- チャンピオンズマイル(香港)
- 香港カップ(香港)
- 香港マイル(香港)
- 香港スプリント(香港)
- 香港ヴァーズ(香港)
海外競馬の馬券発売
海外競馬の馬券発売については、2015年に成立した改正競馬法により定められ、日本の競走馬が出走する海外競馬の指定レースの馬券を購入できるようになります。
競馬法の改正により日本中央競馬会(JRA)や地方競馬の主催者が、農林水産省が指定する海外競馬の馬券について、独自のオッズを設定した上で発売できるようになり、日本馬の出走実績が高いレースなどが候補として考えられていました。
また、馬券発売の対象となるレースは日本時間では深夜から未明にかけて行われるケースも多く、馬券の販売は競馬場や場外馬券売り場ではなく、インターネットでの発売が予定されており、農林水産省では1レースあたりの売上を20億円と見込み、一部を畜産振興や社会福祉に充てるとしています。