突然だが想像してみてほしい。
ゲーセンと言えば千円札を両替して百円玉を積み上げて遊ぶイメージが変わるということを。
ゲームセンターで使用できる硬貨といえば百円玉に限られていることが多く、消費税増税など柔軟な価格設定を行うことは難しい状態でしたが、電子マネーの普及に伴い、ゲームセンターでも導入の動きが見え始めています。
タイトーは「nanaco(ナナコ)」や「Suica(スイカ)」などの流通・交通系の電子マネーで支払えるようにする決済端末を2015年5月から導入することを発表しており、直営店の4割にあたる40店舗に導入する予定だということです。
電子マネーでの決済を導入することで、これまでの「百円」単位に縛られることがなくなり、1円単位での価格設定を行えることからセールやキャンペーンを打ち出しやすくなる、としておりフランチャイズ店舗でも順次広げていくことになっています。
タイトーでは、ゲームセンターの「百円」単位という価格設定を1973年から始め、現在まで変わることなく「ワンコイン」で運営していましたが、近年ではゲームセンター離れも大きく、価格体系を柔軟に変更することで再び活性化することになるのか注目です。
ゲーセンに電子マネー、柔軟に価格設定 タイトーやセガ
http://www.asahi.com/articles/ASH2F4VCZH2FULFA01K.html
タイトーステーションへの電子マネー導入
タイトーが運営するゲームセンター「タイトーステーション」に導入される予定の電子マネー決済端末では、「nanaco」「Suica」「Pasmo」「WAON」の利用が可能となる予定です。
対象となるゲーム機は、プリントシール機やクレーンゲームと言った人気のあるものから、音楽ゲーム、ビデオゲームと定番のものにも幅広く対応し、それぞれのゲーム機に電子マネー決済端末を取付けて都度支払うという形になるようです。
ゲームセンターの百円玉決済
ゲーム機の決済はこれまで主に百円硬貨を用いていたため、利用者は百円硬貨が無くなると都度両替の手間が必要となっており、チャンスロスにも繋がっていたと考えられます。
また店舗側も数あるゲーム機から集金する手間がかかっており運用上の負担となっていました。
電子マネー決済に対応することで、利用者は両替の手間から解放され、店舗側も集金の必要がなくなるメリットは大きくなるでしょう。
また新たな取り組みとしては、これまでの「百円」単位という制限がなくなることから、閑散時間には値段を下げるといった対応や、最新の人気あるゲーム機には数十円値段設定を高くし、古い型のゲーム機は値段を低くするという「1円」単位の対応も可能となります。
スマートフォンゲームであるような「アイテム課金」といった、ゲームの途中でも必要に応じて決済ができるようなゲーム機が生まれてくるかもしれませんね。