サムスン「ディスプレイ2つ折りスマホ」を2016年発売か

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突然だが想像してみてほしい。
大きな変化が見られなくなったスマートフォンに新たな区切りが生まれるか。

サムスンが2016年の後半にもディスプレイが2つに折りたためるスマートフォンを発売するかもしれません。

サムスンが発売するスマートフォン「Galaxy」シリーズは好調なアップルの「iPhone 6」に押され、かつての勢いに陰りが見えています。2つ折りできるディスプレイを備えたスマートフォンが発売されれば、シェアはもちろん、「革新的な企業」という代名詞もアップルから奪い取れるとして、サムスンは実現に向けて動き出しています。

2つ折りのスマートフォンは珍しくはなく、2013年春に日本でもNECカシオモバイルコミュニケーションズ(現NECモバイルコミュニケーションズ)が開発した「MEDIAS W」があり、2011年にも京セラがスライド式で開く2画面のスマートフォンをアメリカ市場に投入していました。

いずれの商品も話題を集めながらも、人気商品となるまでには至らず後継機が作られることはありませんでした。

過去に発売された2機種は2つのディスプレイを備え、開閉用のヒンジでつなげた構造となっていましたが、サムスンが開発している2つ折りのスマートフォンは、ディスプレイそのものが曲がることが大きな特徴となっています。

折り曲げて閉じたり開いたりという基本的な動作を何十万回と繰り返してもディスプレイが正常である必要があり、実現すればスマートフォンに大きな革命が起きると言っても過言ではありません。

サムスン起死回生の「折りたたみスマホ」 ディスプレーがグニャリ…アップルも戦々恐々:産経新聞

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ディスプレイそのものが曲がる

韓国経済新聞社の記事を翻訳した中央日報電子版によると、サムスン傘下にあるサムスンディスプレイが2016年の下半期から、フォルダブル(foldable)型の有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイの量産計画が確認されたといいます。

フォルダブル「foldable」は2つに折りたたむという意味を持ち、記事では量産に向けて2015年末から試験生産を始めるのではないかという見方を紹介しています。

サムスンでは2014年秋から2015年初めに、アメリカの一部の投資家や関係者に2つ折りディスプレイのスマートフォン試作機を披露していたとされていますが、市場に出せるになるまでは2~3年は要すると指摘されていました。

しかし、サムスンの李健煕(イ・ゴンヒ)会長の長男でサムスングループの次期リーダーと目されているサムスンの李在鎔(イ・ジェヨン)副会長は「完全に新しい形のスマホでないとアップルを逆転できない」と開発陣を叱咤激励したといい、量産開始時期の目標を繰り上げたといいます。

曲がるディスプレイの実用化に必要なもの

曲げたり折りたためるディスプレイは日本メーカーも研究開発を進めており、2010年5月にはソニーが巻き取れるディスプレイの開発に成功したと発表していました。

ただし、実用化に当たっては変形するディスプレイパネルの耐久性を高める必要はもちろんのこと、ディスプレイを保護する素材も変形や衝撃に強いものを新たに開発する必要があります。

現在のスマートフォンやタブレット端末の保護素材に用いられることが多い強化ガラスは、折りたためるディスプレイに使用することはできません。

まだ明らかにはなっていませんが、サムスンは折りたためるディスプレイに適した新たな保護素材の開発に成功したと見られており、2016年の後半に商品を発売する、ということにつながっています。

人気に陰りが見えるサムスン

アメリカの調査会社「ガートナー」によると、世界のスマートフォン販売台数のシェアで2014年10~12月期に、サムスンはアップルに首位の座を明け渡しています。

大画面の「iPhone 6」が好調なアップルは2013年10~12月期を2.6ポイント上回る20.4%とシェアを伸ばした一方で、サムスンは中国での販売不振が響いた結果、10ポイント弱低下し19.9%となりました。

アップルの首位奪還は2011年4~6月期以来、3年半ぶりのこととなっています。

サムスンが4月に発売した新型「Galaxy S6」は、画面両端に局面ディスプレイを搭載した「Galaxy S6 edge」が人気を呼び好調だとしていますが、アップルも秋に発売を見込まれる「iPhone」の新型が、例年であればマイナーチェンジとなり「iPhone 6S」などではなく、「iPhone 7」となるのではないかとみられており、上位2社による争いは激しさを増すばかりです。

アップルも革新的な技術は見せられない

次期「iPhone」では指の圧力の違いを認識する「感圧タッチ」パネルの採用が有力視されていますが、スマートフォンという新たな携帯端末の市場を切り開き、「iPad」でタブレットを世界に浸透させたアップルの革新性は、共同創業者のスティーブ・ジョブズ氏の死去とともに過去のものとなりつつあります。

4月に発売された「Apple Watch」の完成度は高いとされているものの、革新的と呼べるほどの熱狂は世界にもたらされておらず、革新性というアップルの看板は色あせつつあるという見方もあります。

サムスンは折りたためるディスプレイを掲げてアップルの地位を奪い取り、革新的な製品を生み出すというイメージをも自身のものにしようとしています。

2つに折りたためる新型スマートフォンが「Galaxy」シリーズとなるのか、新たなブランド名を与えられるのかは未定ですが、機能的に大きな革新が見られなくなったスマートフォンに新たな革新が表れるのかもしれません。

ソニーなどの日本メーカーは経営の立て直しが優先され利益重視に軸足を移しており、革新的な製品を生み出すことは期待できません。変形するディスプレイでの研究開発でけして後れを取っているわけではないものの、量産化にこぎつけ新たな市場を切り開く可能性のある製品を投入するリスクを抱えることができない経営状況は残念としか言いようがありません。

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