突然だが想像してみてほしい。
おいしいものは食べるときりがないが、肥満になって病気になればおいしいものも食べられないということを。
糖尿病や高血圧などの病気の原因ともいえる「肥満症」について、情報を発信し予防に努めるため、専門医師などにより「内臓脂肪を減らして、健康に!」をキャッチフレーズに「一般社団法人日本肥満症予防協会」が2015年1月9日に設立されました。
「肥満症予防協会」では、今後、「肥満症予防週間」を設けるなど、全国的な啓発運動に取り組んでいくということです。
初の「肥満症」予防協会設立
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150212/k10015417151000.html
「日本肥満症予防協会」
厚生労働省が3年前に行った調査によると、身長と体重から算出し「肥満度」の基準といわれるBMI指数について、BMIが25以上の割合は20歳以上の男性で29.1%、と3人に1人、女性では19.4%と5人の1人が「肥満症」の状態となっています。
この結果を受け、肥満を専門とする医師らが日本国内で初めて「日本肥満症予防協会」を設立しました。「日本肥満症予防協会」の医師らは「『肥満症』は、糖尿病や高血圧などを引き起こすだけでなく、がんや認知症、それに不妊症の原因にもなり予防することが重要だ」と訴えています。
「日本肥満症予防協会」では、今後の取り組みとして「肥満症」に関するホームページを立ち上げて、食事や運動による予防・改善方法の情報を発信し、2015年10月には「肥満症予防週間」として、全国的な啓発に取り組む考えを示しています。
「日本肥満症予防協会」理事長で、大阪大学名誉教授の松澤佑次さんは「医師だけでなく、保健指導の専門家などとも連携して情報を共有し全国に発信していきたい」と話しています。
BMI(Body Mass Index)とは
BMIとは体重と身長の関係から算出される肥満度を表す体格指数で、身長の二乗に対する体重の比で体格を表します。BMIは次の式から求められます。
BMI=体重kg/(身長m)2
- 低体重(痩せ型)18.5未満
- 普通体重 18.5以上、25未満
- 肥満(1度) 25以上、30未満
- 肥満(2度) 30以上、35未満
- 肥満(3度) 35以上、40未満
- 肥満(4度) 40以上
このBMIが男女ともに「22」の時に、高血圧や高脂血症、肝障害などの有病割合、発生率が最も低くなるということがわかってきています。
逆算し、BMIを「22」とした場合に標準体重が求められることになります。
標準体重=22×(身長m)2