突然だが想像してみてほしい。
様々な方面で活用が見込まれるドローンによる国際レースイベントが開催されるということを。
3月7日よりアラブ首長国連邦のドバイで、昨今世界中で人気が高まっているドローンレースの国際大会「World Drone Prix」が開幕します。賞金総額は100万ドル(約1億1000万円)で優勝者には25万ドル(約2845万円)が贈られ、決勝戦は3月11日に行われます。
世界各地の予選会に参加した出場希望者は、既定のコースを周回したFPV(ファーストパーソンビュー)映像を提出してエントリーしており、これまでの実績やチームワークなどを基に100を超えるチームがドバイへと集結します。
日本での予選会は2016年2月14日に慶応義塾大学湘南藤沢キャンパスの大学グラウンドで行われ11チームが参加、「FPV Robotics」、「Team HITEC FPV JAPAN」、「KART」の3チームがドバイへの切符を手にしました。
「World Drone Prix」は、ドローンを操縦する「パイロット」のほかにもナビゲーター、技術者、ピットクルーなど1チーム最低4名で編成されるほか、ドローン本体やレースを行うコースにも細かなレギュレーションが設定された本格的なレースイベントで、ドバイの皇太子による鶴の一声で開催が決定したともいわれる高額賞金レースの行方に今から注目です。
「World Drone Prix」
ドローンによるレースは、ドローンに取り付けたカメラから無線送信される映像をモニターやヘッドマウントディスプレイにより「パイロット」が確認しながら操縦し、森林などに設けたコースをいかに早く抜けられるかという形で行われてきました。
カメラを取り付けたドローンからの映像はスピード感にあふれ迫力満点で、急速に競技人口を世界中へと拡大していき、ついには多額の賞金が設定される国際大会が開かれるまでに発展しています。
そんな世界でのドローンレースの広がりを受け、ドバイの皇太子の「鶴の一声」で開催が決定した「World Drone Prix」の賞金額は総額100万ドルと、2016年夏に予定されるハワイでの国際ドローンレース大会の4倍ともいわれる賞金規模にも注目が集まっています。
「World Drone Prix」には世界各地から集まった100を超えるチームをまずはFPV(ファーストパーソンビュー)映像をもとにオーディション方式でふるいにかけ32チームにまで絞られます。
そして3月11日には32チームにより実際にレースが行われ、半数の16チームにまで絞り込まれます。続く3月12日は最終日で準々決勝、準決勝、決勝レースが開催され、優勝賞金25万ドルをかけたドローンによる熱い戦いが繰り広げられることでしょう。
日本からの参戦となる「FPV Robotics」、「Team HITEC FPV JAPAN」、「KART」の3チームの活躍も期待したいところです。