相性診断は「遺伝子検査」で、149ドルでサービス提供

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突然だが想像してみてほしい。
これからの相性診断は「遺伝子検査」で行う。

「相性診断」というと、名前や生年月日、血液型を利用したものやや心理テストなどを思い浮かべますが、遺伝子検査から相性診断をするサービスをカナダの企業が始めました。

トロントにある「インスタント・ケミストリー(Instant Chemistry)」では、Webサイトから申し込むと専用の検査キットが郵送され、相性診断を行う2人の唾液を採取し返送すると、数週間後には「love manual」という約30ページもの及ぶレポートを作成するサービスを提供しています。

「love manual」には2人の遺伝子検査の結果から、生化学的構造と心理的構造について詳しく説明されており、それらを踏まえた2人の相性がパーセンテージで表示されることになっています。

価格は通常199ドルが期間限定で149ドル(約1万8000円)となっています。

そう遠くない未来では遺伝子レベルで相性の良い人がWeb上でリストアップされる、なんていうことが起こるのでしょうか。

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インスタント・ケミストリー(Instant Chemistry)

インスタント・ケミストリー(Instant Chemistry)を創業したロン・ゴンザレス氏は神経科学の博士号を持ち、遺伝子検査に強い関心を持っていましたが、その後医学の道をあきらめ、恋人を紹介するサービスを立ち上げました。

2013年にインスタント・ケミストリーを創業した当初、恋人紹介サービスを展開していた企業と共同で、DNAの検査結果を利用した恋人候補を探すサービスを開発します。

両社は方向性の違いによりパートナーシップを解消することになりましたが、サービスの利用者から寄せられていた「相性の良し悪しを測定するために遺伝子検査を受けることができるか」という問い合わせにヒントを得て、インスタント・ケミストリーは相性を診断する遺伝子検査サービスを開発しました。

インスタント・ケミストリーの相性診断サービスは、利用者に検査キットを送付し、採取した唾液をカナダ・トロントにある遺伝子研究所で分析します。

遺伝子検査では、3つのHLA免疫系遺伝子、4つの行動に影響を与えることが知られている遺伝子の検査が行われます。

また、この検査では心理学的な洞察も行われ、検査を通じて自分のパートナーが意見の不一致時にどう対応するか、またパートナーの支配欲や社交性がどういったものかがわかるようになっています。

人は免疫系が異なる相手に惹かれる

これまでの研究で、人は免疫系が異なる相手により惹かれること、免疫系の違いを無意識に体臭から判別することがわかっています。

ロン・ゴンザレス氏は「体臭は皮膚の上のバクテリアによって決まり、誰かの臭いを嗅ぐことは、その人の免疫系がどう働いているかを嗅ぎ分けることになります。たとえ香水で体臭をごまかしても、誰かとキスをしたら、人間は間接的に免疫系遺伝子を察知しています」と話します。

インスタント・ケミストリーでは、「パートナーと自分の免疫系が異なれば、お互いが魅力的に映る」としながらも「違いが大きければよいというものではなく、最適な違いがある。この最適な範囲を超えると相性が良いとは言えない」としています。

インスタント・ケミストリーが行う遺伝子検査では、ドーパミンやセロトニン、オキシトシンも検査対象となり、「これらは脳内の神経伝達物質から行動パターンに関する多くの情報が得られる」としており、例えばカリフォルニア大学バークレー校で行われた研究では、「セロトニンのトランスポーター遺伝子が夫婦ともに短い場合、結婚に対する満足度が低下する傾向にある」という結果が示されています。

他にもドーパミンの種類によって、「大胆でリスクをいとわないが晩婚傾向にある」などの傾向がみられると、ロン・ゴンザレス氏は話しています。

ロン・ゴンザレス氏は「出会い系サイトのように適当な恋人候補を紹介するのではなく、本当に相性の良い相手と出会えるサービスにしたい。また、ミスマッチな相手との無駄な時間を省き、お互いを早く見つける手助けをするツールとしても可能性を感じます」と今後はより広い範囲での活用を考えています。

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