世界の「はい、チーズ!」で訪日外国人観光客をおもてなし

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突然だが想像してみてほしい。
各国の「はい、チーズ」で「おもてなし」。

日本では人物の写真を撮るときに「はい、チーズ」と呼び掛けることがあります。他にも「いちたすいちは?」と呼び掛け、撮影される側が「に!」と答えるというのもよく聞かれます。

では、日本だけではなく他の国々ではいったいどのような掛け声を使っているのでしょうか。

日本を訪れる外国人の増加や、中国人観光客による「爆買い」が多くのメディアで取り上げられるなど、2013年には訪日外国人観光客数は1,000万人を超えるまでになりました。

2003年より国土交通省が中心となり行っている「ビジット・ジャパン・キャンペーン」では当初、「2010年までに年間1,000万人を達成」という目標を掲げ、2013年に初めて1,000万人を突破、2014年には1,341万人と前年比29.4%増と大きな伸びを見せています。

現在では東京オリンピックが開催される「2020年までに年間2,000万人を達成」という新たな目標をたて、様々な活動が行われています。

秋の過ごしやすい日々が始まり、紅葉シーズンともなれば多くの外国人観光客を見かけることになるでしょう。それに伴い、「写真を撮ってください」と頼まれる機会も増えるかもしれません。

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「はい、チーズ」の由来は

そもそも、日本ではなぜ「はい、チーズ」と呼び掛けるのでしょうか。

もともとはイギリスやアメリカなど英語圏の国では、撮影する側が「Say cheese」と呼び掛け、撮影される側が「cheese」と返すという風習がありました。

これは「cheese」(チーズ)を発音する際に、「chee」(チー)と口が横に広がることで笑顔のようににこやかな表情になる、ということによるものです。

この風習が日本に伝えられたのが1963年(昭和38)の、雪印乳業(現 雪印メグミルク)によるチーズのテレビCMがきっかけとなりました。

テレビCMでは、女性モデルがカメラを前にうまく笑顔を作れずにいると、外国人のカメラマンが「Say cheese, please」と声をかけ、その場にいた日本人男性が「チーズって言ってごらん」と女性に伝えます。

「チーズ」と口にした女性モデルには自然な笑顔が生まれ、素敵な写真が撮れたという物語で、「あなたもチーズと言いましょう。チーズは笑顔をつくります。」というナレーションが付けられていました。

このCMはチーズそのものの需要を喚起しただけではなく、カメラの世帯普及率が約50%から1970年代にかけて70%を超えるまでになる時期と重なったこともあり、「Say cheese」を日本向けにアレンジした「はい、チーズ」という掛け声が日本中に広まっていくことになります。

由来から考えると、「いちたすいちは?」の呼びかけに対し「に!」と答えるのと同様に、撮影される側が「チーズ!」と答えるのが正しいのでしょうが、日本語の発音でそのまま「チーズ」と言ってしまうと、「ズ」の部分で口が尖った形になるため、返答はせず黙って「笑顔をつくる」、また「撮影のタイミングを合わせる」ための掛け声として定着してきたと考えられます。

世界の「はい、チーズ」

英語圏の「Say cheese」、日本での「はい、チーズ」を代表するように、世界各国でもさまざまな写真撮影時の掛け声があるようです。

もちろん記載するもの以外にも掛け声はあるでしょうが、いずれも「笑顔をつくる」「撮影のタイミングを合わせる」という目的に違いはないようで、それぞれの特色が現れていて興味深いものになっています。

日本に観光に来た外国の方に写真を頼まれたら、現地の「はい、チーズ」で応えてあげると、より素敵な笑顔の写真を撮影することができるかもしれませんね。

フランス「Ouististi(ウィスティティ)!」、「CuiCui(キュイキュイ)」
なんとチーズの本場は「チーズ」を使わず、猿の一種「キヌザル」を掛け声にしています。また「CuiCui(キュイキュイ)」と小鳥の鳴き声を使うこともあるようです。
ドイツ「Bier(ビア)」
ビール大国ならではです。
メキシコ「Tequila(テキーラ)!」
国を代表する名産品が使われています。
オランダ「Zeg Eens Kaas(ゾグエングスカァス)!」
「Kaas」はチーズで、「Say cheese」と同じです。
スペイン「Patatas(パタタス)!」
「ポテト」、じゃがいものことです。他に「Tomate(トマト)」バージョンもあるようです。
イタリア「Famiglia(ファミリア)!」
家族という意味です。
ブラジル「X(シース)!」
「シース」の発音が「Cheese」に近くなっています。
アルゼンチン「Whiskey(ウィスキー)!」
日本でも使われたことがありましたが、南米が由来だと言われています。
中国「一、二、三 茄子(イーアーサン チェズ)!」
日本語では「1、2、3 茄子!」となり、「茄子」の発音が「Cheese」に近くなっています。
台湾「西瓜甜不甜(シーグワティエンブーティエン)!」
日本語では「西瓜は甘いか?甘くないか?」となります。
韓国「김치(キムチ)!」、「1、2、3(ハナ、トゥル、セッ)!」
代表的な食べ物が使われています。

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