ブラジル・リオのカーニバルはパレードではなくコンテスト?

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突然だが想像してみてほしい。
楽しくパレードをしているだけと思いきや、審査をされ順位づけもなされているコンテストだったということを。

ブラジル・リオデジャネイロで世界最大級のカーニバル「リオのカーニバル」が2015年2月14日~17日に行われます。有名なサンバのパレードは、各グループを10項目にもわたる採点基準から審査、順位づけがなされるコンテストでもあることをご存知でしたか。

サンバのグループは「エスコーラ・ジ・サンバ(サンバ学校)」と呼ばれ、スペシャルグループに12チームが存在し、その下部グループとしてAグループに11チーム、Bグループに9チームが所属しています。その下にもCDEとグループが存在しており、「リオのカーニバル」での順位の結果、上位と下位グループの入れ替えも行われる規則になっています。

楽しくわいわいと思い思いにパレードをしているだけのように見えても、意味があり審査もされており、名誉をかけた戦いが繰り広げられているとは思いませんでした。

ちょっとした知識をもとに「リオのカーニバル」を見てみると、また違った面白さがあるのではないでしょうか。

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「リオのカーニバル」由来

日本でカーニバル、というと華やかなパレードのみを示すことが多いですが、本来は「謝肉祭」の意味を持つ宗教的な儀式です。肉に別れを告げる宴を開く「断食の前夜」の意で、キリスト復活祭までの46日間は食事の節制や祝い事の自粛を行うため、その期間が始まる前の4日間を開放的な祭りとしておこうなうのがカーニバルの由来とされています。

「リオのカーニバル」は、ブラジルで生まれた音楽「サンバ」を楽しむ人々が作った小さなグループが統一、組織化され、1928年に最初のエスコーラ・ジ・サンバ(サンバ学校)というグループが生まれました。

その後、1932年に新聞社主催によるサンバのコンクールを行ったことがエスコーラ・ジ・サンバのコンテストの始まりで、1935年には政府観光局主催により、統一されたテーマをもとに競うという規則ができています。

現在のようなパレード形式によるコンテストは1950年ころから行われるようになり、「リオのカーニバル」として世界的に有名になりました。

「エスコーラ・ジ・サンバ(サンバ学校)」とは

「エスコーラ・ジ・サンバ(サンバ学校)」というグループは、学校のように組織されていることもあれば、地域住民がカーニバルに参加するために集まっているものもあります。

とはいえどんなグループでも「エスコーラ・ジ・サンバ」と称することは出来ず、リオデジャネイロでは次の条件を満たさなければ「エスコーラ・ジ・サンバ」と名乗れません。

  • 毎年オリジナルのエンヘード(物語・テーマ)を創作し、そのシノープス(台本)によって演出が構成される
  • アレゴリア(山車)やファンタジア(衣装)などを製作しパレードできるだけの規模や能力を持っている
  • ポルタ・バンデイラ(エスコーラ旗を持つ女性)とメストリ・サラ(男性)というエスコーラ代表のペアが必ずいる
  • バテリア(打楽器隊)とパシスタやジスタッキと呼ばれるダンサーがいる
  • またバイアーナス(サンバの故郷であるバイーアの女性)とクリアンサス(子供たち)というアーラ(隊列グループ)が必ず組織されている

Wikipedia「エスコーラ・ジ・サンバ」

スペシャルグループのエスコーラ・ジ・サンバには、1チーム3,000人から4,000人規模が参加しています。

「リオのカーニバル」で行われるコンテスト

日本のテレビでも紹介される「リオのカーニバル」はパレードの部分が大半だと思われます。

それぞれのエスコーラ・ジ・サンバが出場するパレード形式のコンテストは、スペシャルグループとAからEまでのグループに分かれており、各グループで順位を決め優勝を争います。

各グループ最下位になると翌年は下部グループに降格となり、下部グループで優勝すると上位グループに昇格となるなど、エスコーラ・ジ・サンバの意地と名誉をかけた戦いの場となっています。

エスコーラ・ジ・サンバは毎年カーニバル用に作成したテーマを表現するために、凝った仕掛けを施したフロート車(山車)を6~12台、コスチュームを制作し、200名以上で構成される打楽器隊によりパレードを盛り上げています。

パレードの先頭には「コミッサン・デ・フレンチ」という10人から15人程度で構成されるダンサーがおり、エスコーラ・ジ・サンバを紹介して、その後に続くパレードの雰囲気を作る役割を担っています。

また重要な役割を担う「ポルタ・バンデイラ」にはエスコーラ・ジ・サンバの旗を持って行進する女性として、気品ある美女が選ばれ、まさに「女王」と言えるでしょう。

その「ポルタ・バンデイラ」を補佐する役割である、「メストリ・サラ」は観衆の注目を「ポルタ・バンデイラ」に集めるように努めています。

それぞれのパレードには65分以上80分以内と制限時間も設けられています。

コンテストの採点10項目

コンテストは最低8.00~最高10.00の点数を各項目ごとに5名の審査員が採点します。スポーツで良く行われるように最低点と最高点を除いた3名の点数合計が総合得点となります。

採点基準となる10項目は次のようになっています。

  • 打楽器の演奏
  • リズムと歌と踊りのハーモニー
  • テーマ曲の歌詞とメロディー
  • 踊り
  • 衣装
  • パレードのテーマの筋書き
  • パレードを先導する役員(時間の調整)
  • 山車と装飾
  • 旗を持った女性とエスコートの男性の踊りと調和
  • パレード全体の調和

パレード以外の「リオのカーニバル」

パレードは「リオのカーニバル」の大きな見どころのひとつですが、カーニバルの期間中に盛り上がっているのはパレード会場だけではありません。リオデジャネイロ市内の主要ホテルなどでは「バイレ」(舞踏会)と呼ばれるサンバにあわせて踊る賑やかなパーティが開かれています。

また、街中では「ブロコ・カルナヴァレスコ」と呼ばれる、比較的小さな規模で自由にカーニバルを楽しむ人の集まりがあり、ここでもパレードが催されています。

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