スズメバチが動き回る季節、死者数は熊による被害よりも多く

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突然だが想像してみてほしい。
小さな蜂に、大きな熊、小さいものに油断は禁物。

2013年の日本における蜂に刺されたことによる死亡者数は、年間24人でした。この数字を多くない、と感じるかもしれませんが、たとえば熊による犠牲死亡者数は年間1~5人、毒ヘビなどで4~10人前後であることから、圧倒的に蜂による被害のほうが大きいことがわかります。

8月から9月にかけてスズメバチの活動が活発になる季節です。スズメバチは強力な毒を持つものが多く、他者への攻撃性も高い非常に危険な蜂で、新しい女王蜂が生まれる8月から9月にかけて最も活動的になり、外部からの刺激に対し敏感になります。

すこし涼しくなり野山へハイキングへ出かける際や、住宅地につくられた蜂の巣に近づく際には十分な注意が必要です。

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スズメバチによる死因は

スズメバチに刺されたことによる死因はアナフィラキシーショックが主なもので、強力な毒による直接的な作用は少ないとされています。

スズメバチに刺されると体内に蜂の毒に対する抗体ができることでハチ毒アレルギー体質となることがあります。その後再びスズメバチに刺されると抗体が過剰に反応してしまい、一度目に刺された時よりも腫れや症状が重くなるだけではなく、全身のじんましんなどの皮膚症状や嘔吐、呼吸困難、意識朦朧などが起こるアナフィラキシーショックを引き起こし、生命が危険にさらされることになります

また、ハチ毒アレルギーを生まれた時から持っている場合もあり、これまでにスズメバチに刺されたことがないからと言って安心するのは危険で、いずれにせよすぐに皮膚科、内科など病院にかかるか、119番に連絡し救急車を呼ぶことも躊躇わないことが大切です。

ハチ毒アレルギーについては花粉症などと同様にアレルギー検査をすることが可能です。自分自身のアレルギー検査をしておくことも身を守る大切な手段です。

スズメバチに刺されたら

スズメバチに刺されると非常に強い痛みを持ち、数分後には炎症と腫れ、体温の上昇などの症状が現れます。スズメバチの毒には神経毒の成分も含まれるため、一度に大量のスズメバチに刺されると毒素のもので麻痺し、呼吸不全や心不全に至ることもあります。

現場から離れる

スズメバチに一度刺されると、さらに集団のスズメバチに襲われることを十分に理解し、振り払うような大きな身振りは控えて、できるだけ姿勢を低くしたまま速やかにその場から離れることが大切です。

もし、意識が朦朧としている、呼吸困難となっている、全身にじんましんが現れた場合はアナフィラキシーショックを疑うことも必要で、蜂に刺されてから心停止までは1時間以内の死亡例が多く報告され、アナフィラキシーショックの症状が出てからは15分という報告もあります。

応急処置

応急処置として毒を取り除く必要があり、指でつねって絞り出し体内に取り込まれる毒をできるだけ少なくしましょう。この際の注意点として、口に傷があるとそこから毒がまわる可能性があるため、口で吸ってはいけません。

毒液・毒針吸引器として市販されているものもあり、野山に出かける場合は用意しておくと安心でしょう。

次に刺された箇所をよく水で洗い、冷やすことで毒のまわりを遅くすることができるのに加え、毒のにおいを消すことで更なる攻撃を避けることができます。

また、目のまわりを刺された場合など、毒が目に入ると失明する危険性もあり、目も水で洗っておくとよいでしょう。

抗ヒスタミン剤やステロイド系抗炎症薬を含む軟膏やタンニン酸水があれば塗布しておくのも有効で、医師から処方を受け、あらかじめアドレナリンを主剤とした自己注射薬のアドレナリン製剤(エピペンなど)を入手している場合は、一時的にアナフィラキシーショックの症状を緩和することができますが、あくまでも補助的な役割になります。

いずれにせよ、できるだけ早く病院に行くようにすべきであることに違いはなく、ハチ毒アレルギーを持つ場合にはアナフィラキシーショックを起こす可能性も高く、蜂に刺されてから心停止までは1時間以内の死亡例が多く報告され、アナフィラキシーショックの症状が出てからは15分という報告もあり、意識が朦朧としている、全身にじんましんなどが現れた場合には、速やかに治療を受けなければいけません。

なお、「蜂の毒にアンモニアが効果あり」として尿をかけると良い、と言われることもありますが迷信です。アンモニアは蜂の毒には無効で、そもそも尿にはアンモニアが含まれていません。

刺されないために

スズメバチに好んで近づくことはないと思いますが、知らずに蜂の巣に近づいてしまった場合などには注意が必要です。自宅でも干している洗濯物や布団に潜んでいる場合も考えられ、取り込む際には気を付けましょう。

スズメバチは臭いの強いもの、黒いものに敏感に反応し向かってくる習性があります。野山に出かける際には黒ではない色の長袖長ズボン、香水や整髪料を避け、防止で髪の毛を隠すことが予防策となり、目が狙われることも多いため眼鏡をしておくのも有効です。

また、バーベキュー等アウトドアでの飲食する場合に注意が必要なのは、ジュースやアルコール飲料の缶内にスズメバチが潜り込んでしまい、再度飲もうとした際などに口を刺される事故が発生することがあります。

スズメバチは活動に必要な糖分を求め、ジュースや缶チューハイといったものに誘われ来ます。飲まないときは蓋をしておく、飲み終わったあとは水ですすぐ、といった対策が必要でしょう。

屋内や車内などにスズメバチが入ってしまった場合には、むやみに手で振り払おうとしないこと、パニックにならないことが大切で、窓を開け放ち出ていくのを待ちましょう。

ハエや蚊などのスプレー式殺虫剤で駆除することも可能ではありますが、弱って息絶えるまでに時間がかかり、それまでに激しく飛び回るため、距離を取って噴射後は室内を閉め切ることができないのであればお勧めできません。

スズメバチは巣や縄張りから10m以内に近づくと警戒行動に出て、近づいたものの周囲を飛び回り、狙いをつけて空中で停止、上下に小刻みに揺れてアゴを噛み合わせ「カチカチ」という音を出して威嚇しています。

興奮している場合など威嚇なしに攻撃されることもあり油断は禁物ですが、兆候を感じた場合は姿勢を低くして慌てず速やかに立ち去るようにしましょう。

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