クマに遭遇したら「死んだふり」はだめ、目を合わさず後ずさりを

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突然だが想像してみてほしい。
クマに出会った際に、「死んだふり」をするのは正しくない。

三重県と滋賀県、岐阜県の県境付近にツキノワグマが出没し、滋賀県内の女性が襲われたこともあり関心が広がっています。

NPO法人「三重県自然環境保全センター」では、「今こそ知ろう!ツキノワグマとのつきあい方」と題する講演会を開き、講師役を務めた農学博士(野生動物保護管理学)の橋本幸彦さん(46)は「まず、クマに出会わないようにするのが一番大事」として、そのためにも「山に入る際には鈴を付けたり、手をたたいて人の存在をクマに知らせること」と呼びかけ、それでも遭遇してしまった場合には「目を合わさずに、ゆっくり後ずさりするのが正しい対処法」と指導しました。

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「死んだふり」はだめ

クマの生態に詳しい橋本さんは、「クマは草食性で、人を襲うことはほとんどなく、通常は人を見ると逃げる」と説明し、鈴を付けたり、ラジオをかけるなど音を鳴らすことで「早めに人がいることを知らせれば事故は防げる」と指摘しています。

ただし、例外的にクマが襲ってくる場面として、「子連れの母クマに近づいてしまうこと」、「出合い頭に人間と遭遇してクマが驚いた場合」などを挙げています。

出合い頭に遭遇した場合について、「目を合わすと動物は挑戦されていると感じるので、目をそらして静かに後退してください。走って逃げても追いつかれる」と説明しました。

「死んだふり」をすることが有効かどうかについては、「クマが『何だろう?』と興味をもって近づいてくる可能性がある」として避けるべきであるとして対処法として勧めらないとしています。

講演会に集まった約20人の登山者らは「それでも襲われてしまった場合はどうすればよいのか」と質問し、橋本さんは「致命傷を避けるために、頸動脈のある首を隠し、うつぶせに倒れてほしい」と助言しました。

滋賀県境の鈴鹿山地では、岐阜県から三重県方面に生息域が拡大しているといい、原因として「狩猟者の減少や人が山に立ち入らなくなったことが要因ではないか」と推測されています。

幼稚園や小中学校では鈴の貸与も

クマが近づく恐れがあるとして、岐阜県海津市の教育委員会では山麓に近い幼稚園や小中学校に通うこども1277人にクマよけの鈴を貸与しています。

鈴の貸与は海津市南濃地区の幼稚園、認定こども園、小中学校が対象で、直径約3センチの鈴はランドセルやベルトに付けられるようになっています。

海津市ではこれまでも保護者に登下校時の送迎を要請するなどの対策を取ってきましたが、保護者の負担軽減の一環として鈴の貸与を決めたとしており、横井信雄教育長は「これで安全が担保できたわけではないので、地域の皆さんの見守り活動の継続もお願いしたい」と話しています。

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