ストライクの判定は球審よりもコンピュータにおまかせ

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突然だが想像してみてほしい。
味気がなくなるような、慣れればスッキリするような。

高校野球も終盤を迎え、残るは準決勝2試合と決勝戦の1試合となります。そんな緊迫する試合では、たった1球が試合を左右することにもなりかねず、ストライクやボールの際どい判定にも白熱することでしょう。

際どい判定に白黒つけるべく、急激に進むIT化の波は野球にも迫ってきており、アメリカ・カリフォルニア州北部を拠点とする独立リーグでは、プロ野球史上初めて球審の代わりにコンピュータがストライク、ボールの判定を実施する試みが行われました。

このシステムは野球だけでなくサッカーなど多くのスポーツでも活用されている「トラッキングンシステム」を応用したもので、2015年からメジャーリーグでも様々なデータを記録しています。

また、判定にもコンピュータは関わっており、例えばテニスではサーブやリターンのイン・アウトについて、ほとんどの大会でコンピュータによる判定が導入されています。

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規則通りのストライクゾーン

コンピュータが球審の代わりにストライク、ボールの判定を務めたのは7月28日、29日の2試合で、球場内設置された3台のカメラで1球ごとに投手の投げたボールの軌道、ボールのスピードに加え、打者のフォームを随時記録しました。

本塁ベース後方に設置されたモニターを見つめるのは野球アナリストで、元アスレチックスでもプレーしていたシステムの導入責任者のバーン氏です。

バーン氏はコンピュータが判定したストライク、ボールをアナウンスし、低めのボールを見逃して三振に終わった打者の中には「ボールは低く、ストライクではない」と抗議をすることもありましたが、バーン氏は毅然と「私の目にも低いように見えたが、コンピュータではストライクだった」と対応しました。

気になるのはコンピュータによる判定の正確さですが、システム会社のWebサイトでは「球審によりストライクゾーンには違いがあったが、コンピュータにより規則通りのストライクゾーンである『上は肩の上部とズボン上部の中間点から、下は膝頭の下部までの本塁上』を正確に判定でき、打者による異なる打撃フォームにも対応している」と利点を挙げています。

実際にプレーした選手らはおおむね好意的な意見で、「いい技術でとても理にかなっている。捕手が捕球の際に動いてごまかすこともない」と話しています。

現在は独立リーグでの実験導入段階ですが、果たしてメジャーリーグで採用される機会は訪れるのでしょうか。ブルワーズのクレイグ・カウンセル監督は「面白いと思う。テクノロジーをどう使うか、その正確さが疑問を解消できるかどうかだ。少なくとも実際にテストすべきテクノロジーがあるということだ」と導入に肯定的も聞かれ、今後の動向に注目です。

球審の仕事がなくなる?

球審の代わりにストライクとボールの判定をコンピュータが行いましたが、球審はいつもと同じように捕手の後ろで試合をコントロールしました。

ストライクやボールを判定し、「ストライク」などと大声でコールすることはありませんでしたが、投手の投げたボールの判定だけではなく、投手の投球動作を確認しボークかどうかの判定、本塁での走者のアウトやセーフ、打球のファールやハーフスイングの判定は、現在のところコンピュータでは判断できません。

球審の仕事すべてがコンピュータにとられることはまだ先になりそうですが、そう遠くない未来には現在できない判定もできるようになることでしょう。

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