高校野球大阪大会初戦で大阪桐蔭対履正社、シード制は必要か

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突然だが想像してみてほしい。
高校野球には高校野球ならではのドラマがある。

7月19日に行われている第97回全国高校野球選手権大阪大会2回戦で、大阪大会初の4連覇を狙う2014年夏の甲子園優勝高校の大阪桐蔭と、2014年春の甲子園準優勝高校である履正社が、舞洲ベースボールスタジアムで対戦し、事実上の決勝戦と呼ばれる注目の好カードとなりました。

両校は2012年、2013年ともに続けて大阪地区大会決勝で対戦しているライバル校ですが、どうして初戦から優勝候補同士の対戦となったのでしょうか。

各都道府県の地方大会ではシード制が導入されており、強豪校は分散して戦うことになります。しかし、大阪は全国で唯一シード制を採用しておらず、抽選による組み合わせのみの運頼みとなっていることにより、「初戦が決勝戦」といった現象を呼びました。

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シード制のない大阪大会

大阪府高校野球連盟では、シード制を採用しない理由の一つとして「公平の原則」をあげています。またもう一つの理由として、1998年の第80回記念大会では大阪の出場枠が「2」に増やされた際に、大阪府内を南北に分けて代表を決めましたが、「応援や試合への準備が近くなり便利だ」との意見が各高校から強く出されたことにより、出場枠が「1」に戻った現在でも、3回戦までは南北に分けた組み合わせ抽選を行っています。

他府県などと同様に、春の上位校によるシード制を導入すると南北の一方に固まる恐れもあり、3回戦まで南北にチームを分けることが難しくなるため、シード制が導入されていないことになります。

シード制のメリット

シード制によるメリットは、強豪校は優勝までの試合数が抑えられることでピッチャーをはじめとした選手の疲労が抑えられることが挙げられます。

また、強豪ではない高校についても初戦でいきなり強豪校と対戦することがなくなり、まず1勝を挙げられる可能性とモチベーションが上がることの利点があるとされています。

東西に分けられている東京都では春の結果により第5シードまでを選び、第1シードとなると3回戦からの出場で、優勝するまでには6試合が必要となりますが、シードのない大阪では8試合が必要となっています。

各都道府県によりシード制が導入された時期は異なりますが、選手への疲労軽減だけではなく、強豪校以外からも「初戦でコールド負けするリスクが減った」などの意見もあり、おおむね好評のようです。

シード制導入の前に考えるべきこと

現在の南北に分けて3回戦までの組み合わせを決める方式を維持しつつ、選手の負担も考慮してシード制を導入するのであれば、シード校の選考方法にも工夫を加える必要があります。

かつて甲子園を沸かせたPL学園や、近年目覚ましい活躍を遂げる大阪桐蔭の活躍で、「シード制がないために大阪大会を勝ち抜くことで疲れ果ててしまい甲子園で本来の力を発揮できない」という意見は大きくありません。
しかし、今後の大阪代表の結果次第ではシード制導入の議論が再び始まるのかもしれません。

とはいえ、現状のようにシード制のない地方大会を支持する声もあり、「シード制の採用は強豪校のエゴとも言え、教育や公平という原理原則が高校野球の精神としてあるならばシード制は不要」であり、「選手の疲労を考えるのであれば、投手の投球数制限や登板間隔の制限など、まず他にすべきことがある」としています。

強豪校の対戦は決勝などふさわしい場面で見たいものですが、抽選による運命のいたずらも高校野球の見どころのひとつなのかもしれません。

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