広島カープ「原爆の日」8月6日阪神戦で全員が背番号「86」

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突然だが想像してみてほしい。
スポーツの結果に一喜一憂できるのは平和な証拠。

プロ野球の広島東洋カープは8月6日にMAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島で開催される阪神タイガース戦で「ピースナイター」を実施し、選手や監督ら全員が背番号「86」のユニフォームを着用すると発表しました。

原爆投下から70年という節目の年に平和への願いを込め、胸には「PEACE」(平和)、背番号の上には「HIROSHIMA」の文字を入れ、帽子には平和の象徴である「白い鳩」が描かれます。

セントラル・リーグ公式戦では初めてとなる統一ユニフォーム着用の試みとなります。

また、8月5日の阪神タイガース戦では、来場者全員に緑色の「ピースポスター」を配布し、5回裏終了時に一斉にスタジアム全体を緑色にすると同時に、原爆ドームと同じ25メートルの高さの観客席に座る観客には赤色の「ピースポスター」を掲げてもらい、「ピースライン25」を表現し、平和と核兵器廃絶をアピールする予定です。
広島東洋カープの緒方孝市監督は「8月6日は広島にとって特別の日です。広島に原爆が投下されて70年にあたる今年、マツダスタジアムで試合が開催されます。この日が何の日なのか忘れることがないよう、歴史を継承するとともに、次世代に引き継ぐ事ができればと思っております」とコメントを発表しています。

エースである前田健太投手は記者会見で「カープは、地域の皆さんとともに歩んできた球団。この日に野球ができる喜びを感じながら、忘れてはいけない思いを全国に伝えていきたい」と話しました。

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ピースナイター

「ピースナイター」の試みは2008年(折りづるナイター)から実施されており、2015年で8回目の開催となります。

8月6日に最も近い日程で行われるMAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島での主催試合を「ピースナイター」と銘打ち、プロ野球を通じた核兵器廃絶や世界平和への願いを発信しています。

当日は選手らが袖にピースワッペンを着けて試合を行っていたことに加え、5回裏終了時にはジョン・レノンさんの「イマジン」が流れ、一斉にスタジアム全体を緑色にすると同時に、原爆ドームの高さ25メートルに合わせて赤色の「ピースライン」をつくり平和を祈ってきました。

これまでの「ピースナイター」当日の7戦は広島東洋カープの5勝2敗となっています。

2008/8/26(折りづるナイター)
対 東京ヤクルトスワローズ(1-5○広島 勝)

広島市民球場のラストイヤーとなる2008年に「折りづるナイター」として、核兵器の攻撃目標解除と核兵器廃絶を求める「都市を攻撃目標にするな(CANT)」プロジェクトへの市民署名活動が行われ、スクリーンに市民による平和のメッセージを放映するなど、広島から世界へ向け平和のメッセージを発信しました。

ブラウン監督(当時)は、「次世代に、核兵器のない安心できる環境で過ごしてもらいたいという願いは、この活動に関わる人たちだけではなく、皆に共通するものだと思います。この折りづるナイターは、核兵器廃絶という大きな目標へ向うなかでの小さなステップではあるけれど、とても大切なステップであると思います。」とコメントしています。

2009/9/15 対 中日ドラゴンズ(5-3●広島 負)

始球式は生協ひろしまで募集した男女2名の小学生により行われ、5回終了時にジョン・レノンさんの「イマジン」に合わせて、ノーベル平和賞受賞者17人が発表した「ヒロシマ・ナガサキ宣言」が書かれた緑色のポスターを観客全員が掲げアピールしました。

ブラウン監督(当時)は、「広島東洋カープとしても、個人的にも、ピースナイターという平和のメッセージをみなさんに届けるためのイベントに参加させていただき、本当にありがとうございます。9月15日はマツダスタジアムで良い試合をして、野球を通して平和というものを全国の人たちにアピールしたいと思います。」と話していました。

2010/8/5 対 横浜ベイスターズ(0-4○広島 勝)

野村謙二郎監督(当時)は「4月の開幕を迎える度に、こうしてユニホームに袖を通してプレーできることは平和だからできることだと感じます。私たちは試合を通して、子どもたちから子どもたちへ平和を伝えていく義務がある。当日は忘れられない日にしたい」との挨拶をされています。

2011/8/5 対 読売ジャイアンツ(11-6●広島 負)

始球式は「はだしのゲン」の作者である中沢啓治さんにより行われました。中沢さんは「カープの歴史は原爆に打ち勝った市民の歴史。平和だから野球ができる」と喜びををあらわしておられました。

2012/8/5 対 阪神タイガース(0-7○広島 勝)

始球式は広島出身で被爆体験のある野球評論家、張本勲さんが現役時代の背番号10を背負い、マウンドに立ちました。

木村昇吾選手は「平和な世の中に生きている私たちが、毎日平和について考えることは難しいかもしれない。そして、広島にいなければわからないことがあるということもわかった。今も世界では紛争が起こっている。ピースナイターを通して、平和について少しでも考えるきっかけになればうれしい」と話されました。

2013/8/6 対 阪神タイガース(0-1○広島 勝)

始球式は広島出身で父が被爆した歌手の吉川晃司さんが務められました。

吉川さんの父の実家は原爆ドームの対岸にあった旅館で、当時は疎開していたものの入市被爆したといい、父や親せきからその時の様子をよく聞かされてきたと言います。

5回裏終了時には、爆心地から1.8kmで被爆したピアノの伴奏でジョンレノンのイマジンを熱唱され、「子どもたちの未来のためにも、一人の日本人の男としてやるべきことはやらないといけない」と平和への思いを話されています。

また、岩本貴裕選手は「命日であることと、野球ができる喜びと気持ちは複雑だが、野球を通して広島だけでなく全国に平和を発信したい」と話されました。

2014/7/30 対 中日ドラゴンズ(2-9○広島 勝)

始球式は広島東洋カープの元選手で野球解説者の山本一義さん。

山本さんは「野球を通じて平和をアピールできるのはすばらしいこと。カープが勝ち続けることでその影響力も大きくなる」とコメントされました。

山本さんは父親が広島で被爆、山本さん自身は郊外に疎開中だったといい、「原爆で亡くなった人の冥福を祈る気持ちと、復興を支えた人への感謝をボールに込めて投げた」と話されました。

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