バットスイングを解析「スイングトレーサー」でスランプ脱出

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突然だが想像してみてほしい。
自分の力を最大限に発揮する身体の使い方を見極めた人間がトップになるということを。

スポーツ用品メーカーのミズノがバットのスイングを解析するシステム「スイングトレーサ」を開発、5月9日に発売が予定されています。

発表会では元メジャーリーガーで野球解説者の田口壮さんがデモンストレーターを務め、「さまざまな分析が可能になり、野球界にとっては革命的だ」と力を込めています。

2012年に43歳で引退した田口壮さんは「現役時代は科学的にスイングを知ることはできなかった。できたのはビデオの映像を見比べるぐらい。開発があと5年ほど早ければ(自身の選手寿命が)1年ぐらい延びたかな」と苦笑しています。

様々なデータを活用することで、バット選びの際にも自分に合う形状を数値で知ることができるなど、「スイングトレーサ」の活用法は技術向上だけに留まりません。田口壮さんは「試合前の数値がいい人から試合に出して『お前は鈍いからベンチね』なんてことも」と冗談めかしていますが、野球の指導方法が根本的に変わる日が近づいているのかもしれません。

スイングトレーサー:ミズノ

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「スイングトレーサー」

「スイングトレーサー」は、バットのグリップエンドに専用センサーを取り付けティーバッティングをすることで8つの項目のスイング解析が行えるようになっています。

計測した数値は専用アプリに転送、専用クラウドサーバーに保存、クラウド上で解析・閲覧を行えます。専用アプリはバットスイングの分析を行う「選手用」と、チームに所属するプレーヤーを管理できる「コーチ用」の2種類が用意されています。
選手用アプリでは、スイング時のバットの動きや軌道をアニメーションで確認することができます。また、データを10人以上のプロ選手の情報を見ることができ、目指すバッティングスタイルの選手と比較しやすくなっています。

また、コーチ用のアプリでは選手一覧のデータを閲覧することが可能で、チーム全体のデータを管理することが出来ます。

「スイングトレーサー」を使うことで、コーチに「最短距離でバットを出せ」と言われれば回転半径を、「ヘッドが下がっている」と指摘された時はヘッドの角度など、具体的な数値を確認しながら改善することができるようになっています。

また、好調時の数値を把握しておくことで、スランプからの脱出を早める効果も期待されています。

価格はバットに取り付けるセンサーが2万9800円、取り付け用アタッチメントが1800円で、サーバー使用料はそれぞれ月額で選手用が980円、コーチ用が2980円となっています。(いずれも税別)

スイングトレーサーで解析できる項目

スイング時間

スイング開始からボールがバットに当たるまでの時間を計測します。長距離打者やアベレージヒッターなど、選手によりスイング時間は変わりますが、短い時間でスイングできる選手はボールの軌道を見極めることが出来るといえるでしょう。

回転半径

スイング前半部分のコンパクトさを表す指標で、回転半径が小さければスイングがコンパクトであることを示します。いわゆる「ドアスイング」の選手は、回転半径が大きくなり、「バットを身体に巻きつけるように」スイングする選手は、回転半径が小さくなります。

ヘッドスピード(MAX)・ヘッドスピード(インパクト)

ボールがバットに当たる瞬間のスピードを計測しています。ヘッドスピードの速さは、ボールが当たった瞬間にボールに大きな力を与えることができ、速い打球を打てるということになります。

ヘッド角度

ボールがバットに当たる瞬間の上下方向の傾きを計測します。低めのボールを打撃すると大きくマイナスに傾き、右バッターの場合、マイナス角度が大きい選手は右方向へ強い打球が飛びやすくなる傾向がみられます。

インパクト加速度

バットがボールに当たる瞬間のヘッドスピードの変化量で、通常は僅かにスピードアップします。インパクト直前は値が小さくなることが理想的で、大きく振り遅れた場合はバットの加速度が大きなプラス値になることがあります。

ローリング

ボールがバットに当たる瞬間のバットの長軸回転量を示しています。ローリングが速い選手は、弾道が低くても打球を遠くに飛ばすことができます。

スイング軌道

ボールがバットに当たる瞬間のバットヘッドが移動していた方向を計測し、アッパースイング方向かダウンスイング方向へ動いていたかを示します。スイングの速さが同じ場合は、ボールとバットが正面衝突した際に最も強い打球となることから、強い打球を打つためにはスイング軌道がややアッパースイングになるタイミングでボールにインパクトすることが求められます。

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