突然だが想像してみてほしい。
問題ないと思って行っていることも、本当はルール違反かもしれないということを。
二刀流として野球界を騒がせた北海道日本ハムファイターズの大谷翔平投手が、2014年のシーズンにおいてルール違反を犯していたことがわかりました。
2014年に使用していた打撃用防具「手甲ガード」の着用がルールでは認められておらず、シーズン中は違反を指摘されることはありませんでしたが、シーズン終了後に日本ハムファイターズからの事後通告によって、ルール違反が判明したことになります。
投手として11勝、打者として10本塁打の成績を挙げた二刀流、大谷翔平投手に暗雲が立ち込めています。
ルール違反となった手甲ガードとは
二刀流を支えた「手甲ガード」とはどういったものなのでしょうか。
大谷投手は右投左打となり、打席に立つ際には投手としての生命である右手の甲側を投手に向ける必要があります。その甲をガードするために右手第3・4指にゴムを通す防具「手甲ガード」を着用して、打席に立ち万一の死球などに備えていました。
「手甲ガード」の使用はルールに認められていない、と日本プロ野球機構の野球規則委員も話しており、「選手権・試合アグリーメント」の「2014年度プロ野球で使用する用具規定・ドレスコード」でも使用可能な用具として規定されていないようです。
ただ、複数球団から「手甲ガード」の使用申請が出ているとのことから、今期についての運用は12球団実行委員会で議論されることになり、継続して使用禁止となるのか、使用許可が出されるのか議論の行方が注目されます。
大谷投手に限らず、怪我をしてしまっては元も子もありません。薬物などとは別の問題でしょうから、使用許可が下り、全力でのプレーが見られることを祈りましょう。
大谷翔平投手の成績
大谷翔平投手は身長193cm、体重90kgと非常に恵まれた体格を持っています。
2014年は高卒2年目のシーズンでしたが、投げては160キロ越えのストレートを連発し、オールスター第2戦では日本最速記録に並ぶ162キロを記録するなど、注目を集めました。
投手としては最終的に11勝4敗、防御率2.61、155回を投げて179奪三振を記録するなど素晴らしい成績を収めています。
打者としては打率.274、10本塁打の成績を残し、2桁勝利・2桁本塁打を記録した日本球界初の選手となりました。また、この記録も1918年のメジャーリーグで記録されたベーブ・ルースの13勝・11本に次ぐ大記録でした。