着ぐるみアクタースクールから次の「ゆるキャラ中の人」が…

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突然だが想像してみてほしい。
着ぐるみも日本の文化として認知されることがくるのか。

ここ数年のゆるキャラブームによって増えているのが、着ぐるみの中の人「着ぐるみアクター」です。テーマパークや各種のイベントに欠かせない「着ぐるみアクター」を育てている東京都内にあるスクールでは、どんなことを指導しているのでしょうか。

東京都多摩市にある、日本で始めての着ぐるみアクタースクールでは「自分が演じるキャラクターのイメージを膨らませて」「壁にぶつかってはね返された時の動きは、そういう感じにならないでしょ。どうなるの?」と、生徒たちに「着ぐるみアクター」としての心構えとアドバイスを繰り返す大平長子さんの大きな声が響いています。

ちょこグループ
http://www.choko-group.com/index.html

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大平長子さん

大平長子さんはNHKの「おかあさんといっしょ」内の人形劇「にこにこぷん」でネズミのぽろり役を約10年間、演じておられました。

大平長子さんの着ぐるみとの出会いは20代前半のころ、人形劇をやってみたい、という興味から門をたたいた人形劇団「こぐま座」への入団がきっかけでした。「こぐま座」は着ぐるみ劇の名門で、入団して2年後には「ヘンゼルとグレーテル」で主役を演じる看板俳優のひとりにまでなっておられます。

地方公演で全国を巡り、日々違うキャラクターを演じる生活を11年間続け、NHK「おかあさんといっしょ」内で放映されていた人形劇「ブンブンたいむ」に欠員が出たことから出演、その後の「にこにこぷん」のポロリ役という花形キャラクターを演じるに至りました。

誰もが知っている花形キャラクターの人気は絶大で「自分は全国放送に出ているんだなあ」と実感したといい、1985年には劇団「こぐま座」から独立します。着ぐるみアクターの事務所を仲間とともに設立しました。

着ぐるみアクターとして実績を積み脂がのる一方で、こどもをもつことを望んでいた大平さんは30代後半に第一線から退き、着ぐるみアクターの派遣を続けながらも、着ぐるみアクターを育てる場所の必要性を常に感じていいます。

こどもが成長し手が離れたタイミングの2005年、日本で始めての着ぐるみアクタースクールを開校しました。スタッフやレッスン場所の確保など、経営者としてやらなければいけないことは多かったが、ゆるキャラブームが起こる前のことで着ぐるみへの理解度が低く、融資を受けることも難しく「お金の工面には苦労しましたね」と振り返っておられます。

近年のゆるキャラブームで、大平さんの元には地方自治体などからレッスンに来てほしいとの依頼も徐々に増えてきており、着ぐるみへの興味は年々増していることを実感しているといいます。

着ぐるみアクタースクール経営も順調ながら「もうかるところまではいっていないんですよ」と話しながらも、くまモンやふなっしーが海外進出を果たし、着ぐるみが「日本のエンターテインメント」として注目される可能性も踏まえ、「ちゃんとした技術を後世に伝えていかないといけない」と大平さんは力強く語っておられます。

大平さんの夢は「着ぐるみアクター」を、それだけで食べていける職業として確立することとしており、そのためにもキャラの特徴を理解した演技がしっかりできるように育てていきたいと考えておられます。

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